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陸拾肆 ページ17

あ、ああ逢引!?
あ、逢引って、あれだよね!?あれ!

「えっ、それ私へのご褒美になってない?大丈夫??」
「大丈夫。僕がAと逢引したいの。…駄目?」

またまた首を傾けて、不安な色の瞳で尋ねる時透くん。
いやもうこれわざとだよね!?
私の扱い方に、前以上に慣れてきている…

「だっ、駄目なわけないよ!私も行きたい、時透くんと逢引!」

そういうと、顔が心なしか明るくなる時透くん。そんな表情にも毎回見惚れてしまう。一方で私の顔は火にかけたように熱くなる。



「うむ!2人の仲が良さそうで良かった!」
「…おいそれ今言うか?って、こいつら聞いてねえし…」

暖かな陽の光が、私達を照らした。





そして今日はついに、時透くんとの逢引の日である。
朝からつい、頬が緩んでしまう。

二人とも任務のない日に約束したので、今日は袴を着てみようと思う。私だってしのぶちゃんや蜜璃ちゃんみたいに可愛くなってみせる、と心の中で喝をいれた。


用意したのは、白い椿があしらわれた青色の生地の振り袖。

まるで水のように生地が肌を撫でた。

そして深い藍色の袴に足をとおす。ちょっとした動作が、小さな幸せが手元にあることを示している。

髪型は蜜璃ちゃんが教えてくれた、まがれいと?という最近街の女の子達がしているものを真似ることにした。少し癖がつき、儚さを兼ねた白い長髪が手に触れる。
そして、結った髪に青いリボンを二つつける。

仕上げに唇に紅をのせる。



鏡の中では、幸せそうな瞳がこちらを見ていた。

陸拾伍→←陸拾参



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美雨音トウカ - なずなさん» そんな風におっしゃって下さるだなんて、とても嬉しいです!モチベーション凄くあがります…!これからも頑張って更新しますので、是非宜しくお願い致します! (4月21日 11時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
なずな - 心臓が…爆発…しました……最&高です!!! (4月14日 16時) (レス) @page19 id: f22ade9e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年3月20日 0時

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