肆拾伍 ページ46
少し触れられただけで体中が熱を帯びる。
「え!?と、時透くん??任務じゃないの?」
困惑しながらも、私の手首を掴む時透くんに訪ねる。
…いや、ごめんだけど、勿論今の私の顔真っ赤だからね?
さっきの善逸くんのとか比べ物にならないよ?
「任務はもう終わった。そんなのどうでもいいから。それより、今何しようとしてたの?」
もう任務が終わったなんて。流石霞柱様。私も、もっと鍛錬しなくてはいけない。
「…ちょっと、僕の話聞いてるの?」
「え、あ、ご、ごめん、何?」
時透くんの眉が、若干、逆ハの字になっている。
彼からの圧と相まって手に汗が滲む。
「今、何しようとしてたの?って聞いたんだけど。」
「あ、え、な、何って、嘴平くんの頭を撫でてあげようと…」
と、私が言いかけていたところで時透くんは私の手を強く握り直した。それとほぼ同時に、背中に痛みが広がる。
…えーと、今どういう状況ですかね。
まさか壁ドンなんかされてないですよね。
背中に壁を感じ、少し目線を横にずらすと、私の手首を掴む時透くんの腕が私の顔の隣にある。そして前を見ると、約3寸先に時透くん。いや、3寸もないかもしれない。
「こっち見て。」
混乱して目を泳がせていると、時透くんが私の顎を掬った。
「何で、僕の彼女なのに、…あれの頭を撫でようとしたの?」
「、えっ、あっ、えっと、」
真っ直ぐとこちらを見つめる青碧の瞳。奥には少しの不安の色が見える。
「その、えっと、に、任務頑張ったねーっていう、」
言葉を紡いでいる途中なのに、唇に柔らかいものがあてられた。いつの間にか時透くんの手は私の後頭部に回されている。
「っん、」
二回目の、接吻。
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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません!!教えて下さって本当にありがとうございます…!へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…!本当にありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年2月28日 23時