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肆拾参 ページ44

しのぶちゃんの話を思い出しながら、竈門くんの部屋を探す。しのぶちゃんによると、竈門くんの同期?の子も同じ部屋にいるらしい。どのような子がいるのかと考えると、心が踊る。

「ここかな…?」

それと思わしき部屋の扉の前に立つ。
…なんかすごーく騒がしい音が中から聞こえるんだけど。気の所為だよね?うん!そうだね!

意を決して手を握り、扉を叩く。
ゆっくり、ゆっくりと扉を開き、顔を覗かせる。

すると、騒音がやみ、中に居る全員がこちらを振り向いた。

中には竈門くんと、私の知らない2人、いや、あれは…人?気配は人だが、頭が猪だ。

「あ、あの〜、竈門くんが私のこと探してる、っていうのをしのぶちゃんから聞いて来たんだけど、」

私がそういうと、竈門くんが笑顔を輝かせた。

「あ!わざわざ来てくれたんですね!有りが」
「イヤァァァァアアィィァ!」

竈門くんの言葉を遮るようにとんでもない叫び声が、金髪の少年の方から聞こえた。一瞬心の臓が止まったかと思った。

「え、…え?ど、どうかしたの?大丈夫?」

心配になってそう発言すると、
金髪君は、確かに、私の方をみて言った。

「っ美人!!!優しい!!!俺と結婚してください!!!」

、、、ん?
頭が大混乱している。この頭脳明晰な私が!!!混乱している!
…調子乗りましたすみません!

「こらっ!善逸、Aさんが混乱しているじゃないか!」

騒ぐ金髪君、善逸っていうのかな?、を落ち着かせようとするも、善逸くんは止まる気配を見せない。

「Aさんって言うんですね!俺は我妻善逸です!善逸って呼んでください!」

凄い勢いで、私の両手を掴む善逸君。物凄い笑顔だ。かわいい。…いや、ちゃっかり手繋がれちゃってるけど、私そういうの慣れてないから!
さっき時透くんと付き合い始めたばっかりだし。
時透くん以外の人のこと好きになったこと無いし。
顔に若干、ほんとに若干だからね?熱が集まっている気がした。バレませんように。
別に好きな訳じゃないから。これだけは言わせて下さい。
私の想い人は霞柱の時透無一郎様ただ一人です。

「っつーか炭治郎、そもそもなんでこんな美人と関わりがあったのに俺に教えてくれなかったのさ!!」
「おちつけ善逸!この方は階級甲の方だぞ!」
「っはぇ!?つ、強っ!?いや、音でわかってたけども…!、えっ!?甲!?」

竈門くんの声が聞こえると、私の手を離す善逸くん。

なんだこの子達。

すごく面白い子達だな。

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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません!!教えて下さって本当にありがとうございます…!へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…!本当にありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇‍♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年2月28日 23時

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