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参拾 ページ31

運ばれてきた竈門くんは傷だらけでおそらく現在も意識を失っている。とても心配だ。

すると、隠しの方が竈門くんを起こし始めた。
ゆっくりと目を開く竈門くん。周りをきょろょろと見ているので、ここが何処かを教えてあげる。

「竈門くん、ここは鬼殺隊の本部。お館様のお屋敷だよ。」

すると、驚いたように目を開いてこちらを見る竈門くん。表情がわかりやすい。
時透くんと真反対だ。
………あれ、今変な視線が?いや、気の所為だよね、時透くん。まさか、ね、時透くん、エスパーじゃあるまいし。

「えっ、Aさん!?どうして…」
「竈門くん、あなたは対立違反をしました。今から君は、裁判にかけられるんですよ。」

いつもの笑顔で説明するしのぶちゃん。その笑顔が逆に体を強張らせる。

「裁判の必要などない!鬼を庇ったことは明らかな対立違反だ!鬼もろとも首を斬ればいい!」

私の思考を遮ったのは、先程と同じ大きな声で意見を述べる炎柱様。明るい顔で恐ろしいことをおっしゃる。

「俺が派手に首を斬ってやる。今までに見たことがないくらい派手な血飛沫を見せてやるぜ。派手派手だ。」

炎柱様に続いてそう述べたのは宇随さん。え、そんな事言う人だったんですか。「派手派手だ」って…私、引いちゃいますよ。

そして竈門くんを見て眉を下げる蜜璃ちゃん。今日も可愛い。

「嗚呼、なんと惨めな子だ。可哀想に。」

重く、ずっしりとした声が響く。この方がおそらく岩柱の悲鳴嶼行冥さんだ。
なんか、怖い。恐らくとても大きいからだろう。身長が高すぎる。

そしてそして、我が愛しの時透くん。空を見て何か考えている。可愛い。と、考えていると、ふと目があった気がする。すぐに逸らされたけれど。

「殺してやろう。」
「そうだな。」

流れるように進んでいく柱様達の会話。
しかし竈門くんは気にもとめない様子で、未だに周りを見回している。禰豆子ちゃんを探しているのだろうか。



「そんなことより冨岡と天泣はどうする。」

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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません!!教えて下さって本当にありがとうございます…!へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…!本当にありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇‍♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年2月28日 23時

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