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弐拾参 ページ24

時透くんには部屋の外で待ってもらうことにし、さっそくしのぶちゃんの診察室の戸を叩く。中からの返事を確認し、戸を開ける。
さっそく笑顔の圧に潰されそうだ。

「Aさん、もう二週間は怪我をしないと約束してから、何日経ちましたか?」
「………二日ですかね、」
「そうですよね、2日ですよね。正確には一日と十八時間です。二週間は怪我をしないのではなかったのですか?何故怪我をしているのですか。」
「いや、これは仕方がないんですこうするしかなかったんです。」
「…まあ、いいです。最近、怪我が多いんですから、気をつけてくださいね。はい、消毒しますよ〜。」

悪魔の笑みに見つめられ、身体が強ばる。

「いっっっっったいっ!しのぶちゃん本当に何が入ってるのこれ!?」
「…何も入っていませんよ〜。」

しのぶちゃんが柔らかい手つきであてる消毒は、じわじわと傷口に染みていく。

消毒が終わったときには半泣き状態の私。
今日はいつもより頑張った。だって時透くんが待っているから。

「お疲れ様です。Aさん。もう、怪我しないでくださいね。自分の身を投げ出す行為をしたら、私が一生許さないですからね。」

そう言ってくれるしのぶちゃんに感謝しかない。優しさが言葉一つ一つに滲み出ている。

「しのぶちゃん、ありがとう!」
「はい、お大事に。」

私が精一杯の笑みを浮かべると、しのぶちゃんはそれ以上の笑顔で返してくれる。こんな日がずっと続けばいいのにな。

「終わったー?」
「うん!」
「そ、じゃあ僕の(・・)屋敷でふろふき大根作ってよ。」
「はーい!」


……………


え、まって時透くんの屋敷で???





※皆様いつも「毒舌美少年に落ちました。」を読んでくださって本当にありがとうございます!これからも多分不定期更新ですが応援してくださる皆様のおかげで頑張れます!※

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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません!!教えて下さって本当にありがとうございます…!へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…!本当にありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇‍♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年2月28日 23時

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