拾捌 ページ19
もう日は完全に沈み、漆黒の空に月の明かりと街の街灯が照っている。その中で、長い髪が月明かりに照らされている、彼の姿が目に映る。
「あ、来た。」
結局、私は心を決めて、任務に行くことにしたのだ。
…いや、別に仮病を使おうとか思ってなかったけどね？
何気に時透くんとの合同任務はこれが初めてだ。
「あ、えと、その、遅くなってごめんね。足引っ張っちゃうかもしれないけど、よ、よろしくね」
「君がどうせ役に立たないことぐらい、最初っからわかってるよ。本当は僕一人で良かったけど、お館様からの伝令だから、しかたなく君と合同任務してるだけだし。」
あいかわらずの毒舌。でももう毒舌だろうが毒舌じゃなかろうが、彼の声で頭の中がいっぱいになる。
「はやく行くよ。」
「あ、まってよ時透くん！」
そう言うと、少しだけ歩く速さを遅くしてくれた。
「本当に君、甲？動きが遅いね。」
「階級と普段の生活は関係ないでしょ！
のろくてすみませんね！」
その瞬間、肌で空気が微かに凍てついたことを感じた。
鬼の気配がする。
「行くよ。」
「は、はい。」
時透くんとの、初合同任務、失敗させる訳にはいかない。
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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません！！教えて下さって本当にありがとうございます…！へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…！本当にありがとうございます！ (5月6日 9時) (
レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美雨音トウカ | 作成日時：2024年2月28日 23時
