拾伍 ページ16
…私が時透くんのことが好きなのは柱様は全員ご存じらしいです。
水柱邸を後にした後、女神に声をかけられた、と思ったら声の主はしのぶちゃんだった。
「あら?Aさん、こんにちは。」
「あっ!しのぶちゃんこんにちは!」
美しい笑みを浮かべるしのぶちゃんに、冨岡さんとの会話の中で抱いた疑問を問いかけてみる。
「いきなりだけど、しのぶちゃんは、私の想い人、誰か知っています?」
「ええ、もちろん。時透くんですよね?」
目を大きく見開き、心の中で思う。
な ん で 知 っ て い る の
「何故知っているのか、聞きたそうな表情をしてますね。」
柔らかく微笑みむしのぶちゃん。口元に手を添えると、小さな声で私に囁きかける。
「先日の柱合会議で甘露寺さんが皆さんに言いふらしていましたよ。ですが、その前から皆さんなんとく気づいていたかと思います。もちろん、時透くん本人には伝えていませんけどね。」
「えええ!?」
恥ずかしすぎて足の力が抜け、手で顔を覆い、道に座り込んでしまう私。
いや、気づかれてたの!?
「ううぅ、私の鬼殺隊人生もこれまでですね…。」
「もう、そんなに落ち込まないでください。ほら、お迎えがきましたよ。」
「お迎、え?」
顔を上げると
「…道のど真ん中で何言ってるの。」
涼しい顔をした美少年と目が合った。
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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません!!教えて下さって本当にありがとうございます…!へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…!本当にありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年2月28日 23時