拾壱 ページ12
「Aさん…、ありがとうございます!
あの、もう今回の任務は終わりですけど、また今度何処かで会えますかね、?」
「もちろんよ!また会えるよ!」
しかし、1つだけ気になっていたことがある。
「ねえ、竈門くん、1つ聞いてもいい?」
「はい!なんですか!」
「そこに鬼?を、背負っていたりする?」
私は木の箱を指さして言った。
はじめに会ったときからずっと鬼の気配がしていたのだ。竈門くんは素直な子ということがわかったからそんな訳はない、と信じたい。しかしここはこの先の信頼関係に関わるので今のうちに聞いておかないと、この先後悔するだろう。
「さすが、Aさんですね。この中には、鬼になった俺の妹がいるんです。っで、でも今までに人を喰らったことはなくて、睡眠で体力を回復するんですけど、その、妹は鬼殺隊として戦えるんです!」
竈門くんの必死な表情が胸に突き刺さる。
鬼殺隊甲としてはどんな鬼でも見逃すわけにはいかない。
しかし、彼の背負う箱から感じる鬼の気配は、なんだか普通と少し違う気がする。
それに、彼の表情からは嘘をついていないということが伝わる。
もし、妹さんをみのがして、彼女が暴走したら、私もそれなりの責任をとる覚悟はある。
…彼を信じても良いのだろうか。
「あの、禰豆子…俺の妹の存在は、冨岡さんという人に許可を取っているんです!だから、その、」
「え!?あの冨岡さんに!?」
冨岡さんって、水柱の!?水柱の冨岡さんにに許可を取っている!?冨岡さんが鬼に情をかけるだなんて…
なんだか、いや、ものすごく意外だ。
「…私は竈門くんのこと、信じるよ。」
「本当ですか!ありがとうございます!!」
「これから2人で頑張ってね、応援してる!」
「はい!」
結局私は竈門を信じることにした。
帰ったら、冨岡さんに詳しく話を聞いてみようかな。
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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません!!教えて下さって本当にありがとうございます…!へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…!本当にありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年2月28日 23時