ドSの彼氏(旦那)に惚れる私【青】

#34 必死の脱出 ページ47

Aside

今日こそ逃げてやる…！

でも，どうすれば…



「ころちゃん、あの，弟たちに会ってくる！すぐそこの駅だから！」



こ「…本当に？」




「本当だって！」



こ「じゃあ写真と連絡ね。」



「わかった。」




よし，第一ミッション突破。



あとは…駅に行って避難！



「新宿行きは〜…」



あった！と時刻表を見ながら呟く。


2時40分発車の電車。


それまであと15分ある。



「ス◯バにでも行くかぁ〜。」



スマホを見ながらコーヒーを飲む。


「ころちゃん、ごめんねッ…(泣)」


無意味の涙。


ゾクゾクと罪悪感と寂しさが湧き出してくる。



「会いたいな…。」



1人ごとを呟きながら電車に乗る。



「…ごめんね。」



LI◯Ｅを開いてころちゃんに送る、



すると…………




こ「ねぇ、新宿行こうとしてない？」



「えッ！」



咄嗟に出た声。


驚きすぎて隠せないほどの表情。



「…なんで。」



こ「ねぇ。まさかキャバ嬢とか…」



いいところばっか突いてくる。



まぁ大当たりだが。



「違うよ…っと。」



仕事を呆気なく辞めさせられた私は


親友が運営するキャバクラへと誘われた。


最初は断っていたが、「No.1にするから。」


と言われ始めることになった。



「あっ，返信だ。」


ピロンッとなるスマホ。



こ「…じゃぁさ今日何時ごろに帰ってくる？」



私は少し考えながらも返信をする。



「ご飯を食べるから少し遅くなるよっと…」



これでいいのだろうか。


帰って叩かれて無いのだろうか。


殴られないのだろうか。


蹴られないのだろか。


それだけが頭にある。



新宿と言う文字が頭をよぎる。



「降りるか…」



東口の階段を登り付いた先はもちろん、






歌舞伎町。



日本屈指のキャバクラ，ホスト界だ。



私は今日からここで働く。



今日…から。




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