オタク度 144% ページ44
.
気付いたら自分の部屋のベッドに横たわっていて、窓からは朝日が差し込んでいた。
身なりは制服のまま。昨日、あの後どうやって帰ったのか覚えてない。
(そのくらい……あの事が印象的すぎて)
まだ残っている、あいつの唇の感触。
思い出すのは、あいつの……
「うわあああ!!」
「煩いわよA!起きてるならご飯食べなさい!」
お母さんが私の部屋のドアを開け怒鳴ってきたから、しぶしぶベッドから降りて支度をし、ご飯を食べて家を出る。
登校中もずっと、昨日の事ばかり思い出してしまって、一人で顔を赤くしていた。
「おはよう」
「おはよう、Aちゃん!」
「Aちゃん、おれたちの顔見て話せるようになったんやなぁ!」
嬉しそうに笑う鳴上と影片に釣られるように、私も笑う。
その時、「うぃーっす」と挨拶をしながら、衣更が登校してきた。
背中には、朔間凛月を背負っていた。
「おっ!A、顔見て話せるようになったんだな!良かった!」
「うん。ゴメン皆。色々迷惑かけて」
「いいよのォ!いつもアタシ達が迷惑ばかり掛けてるし、お互い様よォ!」
その時、ふと朔間凛月と目が合う。
それだけで恥ずかしくなって、私の心臓はバクバクだった。
117人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏李 - とても面白かったです。! 続編楽しみにしてます! (2019年12月7日 16時) (レス) id: 663d9c3cae (このIDを非表示/違反報告)
凛緒(プロフ) - この作品大好きです!凄く胸にきました。続編が出来ることを楽しみにまっています! (2019年5月1日 16時) (レス) id: 49089506da (このIDを非表示/違反報告)
みかん中毒者 - 1~3全部見ました!!共感できるところもあって面白いです!頑張ってください!! (2018年1月24日 18時) (レス) id: eea0661623 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水神友花 | 作成日時:2018年1月21日 17時