オタク度 126% ページ26
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「……そんなの、【あの時】から知ってる」
こいつが、私にトラウマを植え付けたあの時から。
忘れたくても、忘れられない悪夢だ。
「ううん、Aちゃんは分かってない。俺が、Aちゃんの事がどれだけ好きかなんて」
ジリジリと近付いてくる水津から逃げようとするも、後ろは校舎の壁。
背中を向けたら、終わりな気がした。
逃げ道なんてなく、水津はあっという間に私を壁に追いやった。
「ねぇ、Aちゃん。【あの時】からずっと、気持ちは変わってないよ。Aちゃんの事が好きで好きで、一日中Aちゃんの事ばかり考えてる」
耳元で囁く水津の声に、私は気持ち悪さと恐怖でどうにかなりそうだった。
声を出して助けを呼べばいいけど、声も出ないくらい震えている私。
それに気付いているのか分からないけど、こいつは、私に更に追い討ちを掛けた。
「でも……Aちゃんは俺の愛を、告白を拒絶する。こんなにも俺は愛しているのに!
だから、俺……気付いたんだ。
【あの時】と同じように、強引にでも手に入れようとすればいいってねっ!!」
「うぐっ!!」
突然、水津は勢いよく私の首を掴み、そのままその手に力を思いっきり込める。
息が……息が出来ない……!
「ねぇ、どうAちゃん!?俺は、これ以上苦しかったんだよ!!だから、君の息の根を止めてでも、俺のものにしてやる!!」
「だ……はっ……」
意識が朦朧としてきた。
……【あの時】と、全く一緒だ。
小学生の時に、水津に告白された時と全く同じシチュエーション。
その時は、田邊が助けてくれたけど……その田邊もいない。
誰か……助けて。
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夏李 - とても面白かったです。! 続編楽しみにしてます! (2019年12月7日 16時) (レス) id: 663d9c3cae (このIDを非表示/違反報告)
凛緒(プロフ) - この作品大好きです!凄く胸にきました。続編が出来ることを楽しみにまっています! (2019年5月1日 16時) (レス) id: 49089506da (このIDを非表示/違反報告)
みかん中毒者 - 1~3全部見ました!!共感できるところもあって面白いです!頑張ってください!! (2018年1月24日 18時) (レス) id: eea0661623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水神友花 | 作成日時:2018年1月21日 17時