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『…段々俺の家に近づいて来てる？』
一瞬、時間が止まった気がする。
大先生はニヤリと気味悪く笑い、他3人は引きつったような曖昧な表情を浮かべた。
tn「な、何言うてんねんお前、そんなわけあるかいな」
rb「トントン声震えとるで」
kn「ロボロも手ブルブル震えとるで」
ut「シッマ。膝ガックガクやで」
5人のおっさんが恐怖心により手を握りながらスマホを眺める姿は甚だ不気味だが、とにかくこの事実には目を背けることが出来なかった。
1件目から5件目の事件現場まで辿っていくと1本の線のように繋がるようになっている。
段々と俺の家に近づいてきているのなら。
もし、次にまた事件が起こるとしたら今度は…。
kn「お前それは相〇の見すぎやで」
rb「せやでぇ、A」
ut「まぁ普通に気のせいかもしれんけどな」
『……なんか肝が冷えたな』
tn「大丈夫、葬式には参列してやるよ」
縁起でもないことを言うな。
とにかく、今後しばらくは外を出歩く際には細心の注意をはらった方がいいだろう。
まだ死にたくないし血も抜かれたくない。
未だに手を離してくれないおっさんたちとスマホを囲いながら談笑していると(傍から見れば召喚の儀式に見えなくもない)、時刻はとうにお昼を過ぎていた。
『お、着信だ。シッマそろそろ手離して』
kn「誰やねん最初に手繋ぎだしたん…」
『おめぇだよ』
パッパッと手を払いスマホの画面を見るとシャオロンからの着信だった。
周りの声が入らないように廊下に移動する。
『もしもし？』
sh「あーもしもし？……ん？」
『……？どしたん？』
外にいるのだろうか。
信号の音やクラクションの音が聞こえてくる。
sh「今お前誰かと一緒？」
『うん…トントンとか』
彼の声は疲れているような気がする。
sh「あー…」
『……え、何？』
sh「……」
『……シャオロン？』
sh「もういっか……」
『え、どういうこと？』
『シャオロン？』
ピッと音が鳴り通話が終わる。
何だ？
終始言動が謎だ。一体なんの用事で電話をかけたのだろうか。
ut「誰から？」
『シャオロンから…』
ut「アイツ俺のLI〇Eは無視するくせに…」
…何だか嫌な予感がする。
今まで感じたことのない違和感に不信感を抱いた。これから良くないことが起こるような…。
気のせいだといいんだが。
『……』
それにしても今日は、外のカラスがやけに煩い。
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味のり - とぅき((頑張って下さい！！！！！！ (2022年2月5日 8時) (
レス) @page4 id: c8f16d01ad (このIDを非表示/違反報告)
chokominto - 面白くて大好きです、更新待ってます。ただ体調を崩さないように気をつけて下さい！ (2021年9月1日 21時) (レス) id: d8e12cdfc5 (このIDを非表示/違反報告)
猫鍋 - 読んでいくうちににやにやしてましたw (2021年8月17日 13時) (レス) id: f9f407d9e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらさらさん | 作成日時：2021年8月13日 10時
