限界オタクの隣人事情 [斉藤壮馬]

42　約束しよう ページ42

今日は壮馬と仕事の合間にお昼ご飯を食べに来た。


場所は吉祥寺。すっごくおしゃれ。


私はうちのカフェのデリバリーを届けに来たところ。


壮「A、今日の夜ひま？
映画見に行かない？」


映画？レイトショーってことか。


レイトショー…それって。


いやいやいや。


…これはデートじゃないこれはデートじゃない。


大事なことなので二回。


『映画？全然いいけど…』


壮「じゃあ、9時ぐらいでいいかな。
なんか結構遅めの時間だったんだよね」


『そうなの？じゃあゆっくりでいいね』


壮「そ。A家にいる？」


『多分。壮馬のお仕事終わったら連絡してよ、
すぐ行くから』


壮「りょーかい。場所は連絡するわ」


『はーい。…レイトショーなんて
見に行くの久しぶりかも』


壮「え、行ったことあんの？」


『あるわ』


壮「…誰と？」


『大学の時の女友達と』


壮「安心した〜」


『えっ、え？』


壮「Aが一夜の間違いとか犯してたら
マジでどうしようかと思って」


『ないわ。私超クリーンだから。
彼氏なし間違いなしの純粋少女』


壮「少女って歳じゃないでしょ」


『心はまだ少女でいたいんだよ』


壮「う、うん。頑張って」


『引いてるよね？』


壮「いや〜〜、まだ大丈夫」


『"まだ"って！"まだ"！！！』


壮「元気いいなww」


『元気だけが取り柄』


壮「もっと取り柄あるから。ほんと」


『…アリガトゴザマス』


壮「元気どこ行ったのw」

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