限界オタクの隣人事情 [斉藤壮馬]

5　泥酔侍ですが ページ5

『いえ〜〜〜い！！』


飲み始めて３時間ほど経ち、
私たちは無事酔っ払いに進化した。


二人でアイナナの円盤を見てギャーギャー騒ぎ立てる。


由「は〜〜、本当に西山宏太朗どこ？
棗巳波しか見えない」


『それな。九条天が息してて泣く』


由「出た。軽率に泣くやつ」


『素晴らしい顔面を見ながら飲む酒、
本当に世界一美味しいと思う』


由「とは言ってもそろそろA飲みすぎだわ」


『え〜？？』


由「今日帰れんの？歩いてきたんでしょ？」


『多分だいじょーぶ…あっ！！見た？いまの！！』


由「はいはい、落ち着けって」


由亜はお酒に強すぎるから、
いつも私の面倒を見てくれる。


感謝感謝。THANK！！！


由「ねえ、A明日仕事は？」


『ん〜〜？午後からあるかも？？
あ、休みだった気がしなくもない…』


だんだん頭回らなくなってきた。


由「Aもう帰った方がいいよ…。
明日の仕事に響くよ」


『うぇ〜…じゃあ帰りますか〜』


由「歩いて帰すの怖いな…
タクシー呼ぶからお水飲んでて」


『ママじゃん…』


しばらくすると由亜が呼んでくれたタクシーが来て、そのままお開きからの帰宅。


エレベーターを降りて右に曲がり、
ドアに鍵を指すところで


私は睡魔に負けた。

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