17 声 ページ17
イヤホンで推しの歌を聴きながらるんっるんで料理をする。
いつの間にかたくさんあった材料たちは
私の手によってそーーれはもう美味しそうな料理へと進化を遂げていた。
アルバムを聴き終わるたびに再生ボタンを押していたので、もう何周したかもわからないほど時間が経っている。
あ〜〜ほんとこの歌最高。大好k
壮「なーに聞いてんの?」
『クュ!!!!!?????』
壮「何語?w」
『私が聞きたい』
壮「んでー?Aはなに聞いてたのー?」
私の右側のイヤホンをとって、自分につける壮馬。
おいおいおいおい待て待て待て待て待て
今流れてんのは外でもない壮馬の歌だぞ
ちょっとちょっと!!!!
壮「え…」
あーーもう終わった終わったオタバレお疲れ様です対ありいや無理もう帰るしかないあと引っ越しますんで嫌いにはならないでくださいここまでノンブレス。
壮「A、これ、俺の歌…?」
そうですが今の私にはそれをイエスと言うほどの精神的余裕はありません本当にごめんなさい。
どうせバレるならもっとマシな方法が良かった。
これもう100%私が悪いやんけ。
壮「嘘でしょ…」
それがほんとなんですね〜〜。
『ご、ごめんなさ』
壮「嬉しい」
え?
壮「A、俺の歌聞いてくれてたの?」
『う、うん…ファン、で』
壮「ほんとに!?嬉しい。ほんと嬉しい。
ありがとう、聴いてくれて」
『え、っと…嫌いに、ならないの?』
壮「嫌いになるって…なんで?」
『だってその、やっぱりダメ、じゃん』
壮「どこが?」
『えー、っと…』
壮「あのね、A」
壮馬がずっとそらし続けていた私の顔を
手でぐいっと動かす。
壮馬と目があって、数秒。
壮「俺は自分の歌聞いてくれるのすごい嬉しいし、Aのことも嫌いになんてならない。むしろもっとAのこと知りたいと思ったくらいだよ」
まっすぐな瞳で私を見つめて、
よく通った声でそう言う。
壮「だから、さ、A。
謝ったりなんかしないでよ」
その言葉を聞いて、涙が出た。
自分でも驚いた。
きっと、今まで隠し続けた趣味を
肯定してもらえたのが嬉しかったんだろうな。
『ご、ごめ…あっ』
壮「天然なの?w」
『違いますー』
壮「そういえば、Aはアニメ好きなの?」
『好き。めちゃ見る』
壮「俺は?俺のことは?」
『ここ何年かずっと追ってた』
壮「嬉しすぎて涙出てきた」
『やめて』
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そると(プロフ) - mちゃさん» ありがとうございます!!近々続編を投稿予定ですので、ぜひよろしくお願いします! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 88d0dc4af6 (このIDを非表示/違反報告)
mちゃ(プロフ) - 好きです!続編楽しみに待ってます! (2020年6月13日 0時) (レス) id: e046c287bb (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - こまつさん» ありがとうございます!また近いうちにお会いできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします! (2020年6月12日 19時) (レス) id: 51dcbeb2a7 (このIDを非表示/違反報告)
こまつ(プロフ) - お疲れ様でした!いつも楽しく拝見させていただいてました!これからも頑張ってください! (2020年6月12日 18時) (レス) id: f4d38f94f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:兎亜 | 作成日時:2020年5月31日 17時