限界オタクの隣人事情 [斉藤壮馬]

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壮「お酒買お、お酒」


『昨日あんなに飲んだのに？』


壮「どうせAも飲むでしょ？」


『まあ』


我ながら堕落した人間のような
最低な会話をしてしまったな。


壮「あ、A。お肉安い」


『鶏肉買ってこ、なんか作るから』


壮「りょーかい」


そんなこんなで買い物を終わらせ、
軽い会話をしながら家に戻る。


…なんか今回も良いように言いくるめられてお金を払ってもらってしまった。悔しい。


またグッズいっぱい買お。


もうすっかり見慣れた壮馬の家に入り、
買ってきたものを確認する。


うん、これなら結構な量出来そう。


『壮馬、明日仕事は？』


壮「朝から。結構夜遅くまであると思う」


『へえ』


壮「え、聞いといて興味ない感じ？w」


『違う、違うのww
今何作ろうか考えてただけだからw』


壮「なに作ることにしたの？」


『ひーみーつ。その方が楽しいでしょ？』


壮「それもそうかも」


『でしょー？
あ、壮馬はなんか他のことしてても良いんだよ？』


壮「んー、じゃああっちの部屋で仕事してるから、
なんかあったら呼んで」


『わかった。お仕事頑張って』


壮「頑張る。…あ」


リビングのドアを通りかけた壮馬が立ち止まり、
こちらに首を傾ける。


壮「楽しみにしてるから、ね」


ぱたん、とドアが閉まる。


うん…？


今のは、あの〜…


現実ですか？

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