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15 "そういう"話 ページ15

壮馬とお味噌汁を飲んで少しして。


お互いに冷蔵庫がほぼ空な事に気付き、
二人でお買い物に行く事になった。


私は一度準備をするために自分の家に戻り、
シャワーを浴びて化粧直しをして。


今日の服はグレーのパーカーと
ロングレーススカートに決まり。


スタミナを消費しつつざっくりと
身支度を終えたところで、壮馬の方に戻る。


『壮馬ー、準備できたー』


玄関の扉をあけて、少し大きめの声で呼びかける。


壮「じゃ、行こっか」


リビングの扉からひょこ、と頭を出して
にっこりそう言う壮馬。


ヒィアがぉ〜〜〜〜かわいい!!!


危うく叫ぶところだったわ、あぶな。


簡単に今日の壮馬の服を説明させてもらおう。


丸眼鏡にブラウンの長めのチェスターコート、
黒いスキニーを履いている。


グレンチェックのコートが
とっても似合っていて最高。


心の中で何度もいいねを押しながら、
壮馬の言葉に頷く。


壮「近くのスーパーでいい?」


『もちろん』


昨日と同じように、二人並んで歩く。


壮「ねえA。Aって彼氏いんの?」


『へ?』


壮「もし彼氏いたらなんか申し訳ないと思ってさ」


『いないよ、いない』


ええ。生まれてこの方彼氏がいたことなんて
一切ありませんとも。ええ。


あー、涙出るわ。


壮「そうなの?」


『そう。全然いない。候補もいない』


壮「Aならいるかと思ってた」


『それ思ってない人が言うやつ。
壮馬は?彼女さんいるの?』


壮「いないよ〜」


まっっじか。なんか安心した。


まあそれもそうか。女家に連れ込んで飲んでるしな。


『壮馬こそいそうなのに』


壮「今は全然。
ちょっといいなって思う人はいるけどね」


私をチラッと見て微笑んで言う。


ちょっといいなって思う人…。


やっぱり、同業者の方かな。


なんか、嫌、かも。


そう思ってしまう、自分が嫌だ。


…あー、もうやめやめ。


こういうこと考えだすと
ちょっとネガティブになっちゃうから。


壮「…A?」


『ああ、ごめんごめん』


壮「いっつもよく喋るのに、
いきなり黙っちゃってびっくりした」


『そういう時もあるの』


壮「嫌いじゃないよ」


『知ってる』

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そると(プロフ) - mちゃさん» ありがとうございます!!近々続編を投稿予定ですので、ぜひよろしくお願いします! (2020年6月16日 20時) (レス) id: 88d0dc4af6 (このIDを非表示/違反報告)
mちゃ(プロフ) - 好きです!続編楽しみに待ってます! (2020年6月13日 0時) (レス) id: e046c287bb (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - こまつさん» ありがとうございます!また近いうちにお会いできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします! (2020年6月12日 19時) (レス) id: 51dcbeb2a7 (このIDを非表示/違反報告)
こまつ(プロフ) - お疲れ様でした!いつも楽しく拝見させていただいてました!これからも頑張ってください! (2020年6月12日 18時) (レス) id: f4d38f94f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:兎亜 | 作成日時:2020年5月31日 17時

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