laughing

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｢え、それって─────｣


好きってこと？と周りに聞く前に、
ガチャ、と容赦なくその空気をぶち壊して誰かが入ってくる


それは紛れもなく今話題に出ていた阪本で。


上着がないから、少し寒そうに腕を擦りながら、
｢なんでこんな人口密度高いねん｣と鬱陶しそうに言った。


辻｢おっ、主役の登場や！｣


さすけ｢モブは帰りますさかいに〜｣


稲田｢あーあ、お金払ってもこの場におりたいわ！おらせてよ！あんな迷惑被ったんやから！｣


熊プロ｢後でどうなったか教えてください！｣



そそくさと退散していった4人。
不思議そうな目でその一連の行動を見て、｢あれ、なに？｣と
私の方を見ながら出ていったドアを指をさす。



さあ、と私もしらを切る。
気まずいので、うるさい扇風機を消した。



阪本｢体調気になって。来たアカンって思ってんけど……大丈夫そうやな｣


｢おかげさまで。ありがと、心配かけたね｣



肩にかかっている阪本の上着を引き寄せて笑った。


いつの間にか、枕にしていたダブルヒガシと
中谷の上着は、私の手元からおさらばしていた。


その様子を見て、照れくさそうに阪本は近づく。



阪本｢……あんさ、｣


｢ん？｣


阪本｢おれ、さっきの東との話聞いた時、めっちゃ焦って｣


え、意外
阪本の方から切り出してくるの？


そう思いながら静かに頷く


阪本｢パニックなってもうて、Aがしんどいの、ちゃんと気遣ってやれんかった。


ホンマにごめん｣


ぺこり、と控えめに頭を下げる。


え、そんな、そこまでせんくていいよ、と
こっちもなんか申し訳なくなって立ち上がった。


さっきまで忘れていた腰とお腹に激痛が、
ズキィッと忘却していた分のツケを払うように
一気に襲いかかってくる。


いたっ、と思わず体制を崩した。



阪本｢─────っ！！A！！｣


ふわっ、と抱き抱えてくれた阪本の腕の中に包まれる。
暖かい体温が、私の痛みを消し去っていく。


阪本｢もう！！無理すんなって！まだ痛いんやろ！？安静にしとかなあかんやろ！｣


｢あ、はい、すみません……いてて、｣


阪本｢そもそもこんな硬いところで休むのが変やねん！ソファ使えばいいやん！｣



俺、Aが傷ついてるとこみたないねん、と抱きしめる力を強くした。


阪本｢ずっと傍におって気にかけたいし、誰にも取られたくないし……｣


変にドキドキして軽口も叩けない。










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