第5話 本と君 ページ7
ダイゴ SIDE
ずっとベッドで寝たきりも
あの年齢の子には辛いだろうと考え
少しでも退屈しのぎになればと
何冊か、子供でも読みやすい本を書店で購入した
好みがんからなかったから
いくつかジャンルの違う物を買ったから
少しは楽しめるだろう
ダイゴ「…喜んでくれるといいんだけれど」
少し不安も感じながらも別荘へ帰り、
Aちゃんのいる部屋へと戻ると
扉を開けてすぐに
彼女とパッチリと目があった
『…おかえり…なさい』
少し目をそらしポツリと小さな声で言われ
ただいま、とにこやかに返しをする
やはり、まだ心の距離を感じるな…
次は少しずつ心を開いていくのが課題か
ダイゴ「退屈だろうと思って本を買ってきたんだ」
紙袋から買ってきた本を
彼女の目の前に並べると少し目を見開き
戸惑いながらもありがとうございますと
言うと並べられた本をジッと見ていく
『(…子供向けだな
…あ)』
ジッと見ていると一冊の本を手に取った
それは、有名な波動伝説が書かれた本だった
中身をパラパラと読み進めると
少しだが彼女の頬が緩んだ気がした
ダイゴ「気に入ったかい？」
『はい…この話、好きです』
ダイゴ「良かった、
他の本も自由に読んでいいからね」
そう言うと、チラチラと一定の方向を見ながら
口をモゴモゴとさせている
何かあるのかと思い
どうしたんだいと問いかけると
戸惑いながらも
本棚の本も読んでいいですか？と
不安そうに聞いてきた
僕の本棚はあまり子供向けではなく
内容も正直小難しいものばかりだ
読めるもの…
見れるものだと図鑑くらいだろうか
だが、読みたいのなら特にこちらは構わないので
もちろんいいよと返すと
ありがとうございますと
嬉しいのか少し声が弾んでいた
だが、やはり表情は未だに固い
…明日は動けそうなら
服の調達も兼ねて、外へ出てみるか
昼食と…夕飯も外食にするか
折角ならあんな簡単なお粥よりも
美味しいものを沢山食べてもらいたい
そうと決まれば…
明日着る服を用意しないとな
確かまだお袋が僕の昔の服を取っておいていたはず
部屋から離れ、クローゼットを漁ると
やはり奥の方に仕舞われていた
いらないと思っていたものが
まさか、こんな形で役に立つとはな
男物で申し訳ないが明日だけ我慢してもらおう
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あるたおるた(プロフ) - ルカさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年10月28日 0時) (
レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 良かったです^^続き楽しみに待ってます (2022年10月27日 15時) (レス) @page36 id: 3235728d3d (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - ももこさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お楽しみ頂けてとても嬉しいです！これからも楽しんでいただけるように更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします。 (2022年10月22日 22時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 凄く面白いです！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page26 id: 4b14f6b623 (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - チョコ＆ピーナッツさん» ポケモンは意外とダークな一面もありますかね…ポケモン同士を人工的に合体させたり作ったりするくらいなら、やはり人体実験もありそうだなと思ってしまいました。色々汲み取って頂けて嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年10月21日 0時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるたおるた | 作成日時：2022年10月11日 23時
