第48話 癒やし ページ50
ダイゴ SIDE
「俺のポケモンが…？！」
ダイゴ「…」
男のポケモンが全て戦闘不能になり
戦意喪失したのか男はその場にへたりこんだ
詰め寄ると男は肩を震わせて
「ひっ？！」と情けない声を上げる
ダイゴ「二度と彼女の前に現れるな」
へたりこんだ男にそう吐き捨てると
悲鳴を上げながら千鳥足で走り逃げていった
こんな不快なバトルは初めてだ…
…これで、当分狙ってこなければいいが
そう簡単にはいかないだろう
すぐに別の地方に飛んだほうが良さそうだ
ダイゴ「…そうだ
確かアイナ食堂？
で歓迎会をするって言ってたな…」
しかし、辺りは暗く
空を見上げれば月が見える
…フルバトルになったせいで
思ったより時間がかかってしまった
もう歓迎会は終わってるだろうか
ダイゴ「はぁ…」
…一応行ってみるか
重くなった足をゆっくりと動かし
念のためアイナ食堂へと向かって歩を進める
ダイゴ「…酷い顔してるな」
道中にある建物の窓ガラスに写る
自分の顔は目が虚ろで
疲れ切った顔をしている
…こんな顔、
Aちゃんには見せられない
そう思って入るが表情がうまく動かない
…やっていたとして
今の僕が行ってしまってよいものか
しかし約束は約束だ
そう思い止まっていた足を再び動かす
そして、目的地にたどり着くと
窓からまばゆい光が漏れ外を照らしていた
…まだやってたか
口角を上げることを意識し
ドアノブに手をかけようとすると
扉がガチャッと開いた
『ダイゴさん！』
ダイゴ「Aちゃん…」
扉が開いた瞬間
嬉しそうな顔をしたAちゃんが
店から出てきた
まるで、僕が来たのがわかったかのように
出てきたことに少し驚いてしまった
ダイゴ「なんで…」
『…ダイゴさんの足音がしたから』
本来なら聞こえるはずはないが
恐らく、彼女は聴覚も優れているのだろう
少し恥ずかしそうに微笑む表情に
笑顔を作れなかったはずが自然と表情は緩み
先程までの重く淀んでいた感情も
すっと消えていった
それと同時に
胸のあたりがあたたかく感じる
『だ、ダイゴさん？』
ダイゴ「ふふっ…
君の笑顔は癒やしの波動のようだ」
小さな体を抱きしめて言うと
照れながらも
「そんな技使ってませんよ」と笑った
…
やっぱり
Aちゃんには
ずっと隣で笑っていてほしい
この笑顔を守るためなら
何度だって、叩き潰してみせる
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あるたおるた(プロフ) - ルカさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年10月28日 0時) (
レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 良かったです^^続き楽しみに待ってます (2022年10月27日 15時) (レス) @page36 id: 3235728d3d (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - ももこさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お楽しみ頂けてとても嬉しいです！これからも楽しんでいただけるように更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします。 (2022年10月22日 22時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 凄く面白いです！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page26 id: 4b14f6b623 (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - チョコ＆ピーナッツさん» ポケモンは意外とダークな一面もありますかね…ポケモン同士を人工的に合体させたり作ったりするくらいなら、やはり人体実験もありそうだなと思ってしまいました。色々汲み取って頂けて嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年10月21日 0時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるたおるた | 作成日時：2022年10月11日 23時
