第30話 見えない答え ページ32
ダイゴ SIDE
今までトレーナーとして
チャンピオンとして
様々なバトルを見て経験してきたが
眼の前で繰り広げられている光景は
今まで見てきたバトルとは全く別物だった
『っ…らぁ！！』
「コケッ！！」
目で負うのが難しいほどに
お互いのスピードは早く
なによりAちゃんの切り替えが早い
ドリュウズからゲンガーにバチュルなど
姿を変えるのも速く
伝説のポケモン相手に互角に立ち回れている
正直なところこれ程までに
動けるとは思っていなかったため驚きが隠せない
これが彼女の本当の実力なのだろう
『っ…！』
「ケェエッ…！」
とはいえ、互いに相撃ちになることが多く
ダメージは等しく入っているように見える
そして、蓄積量もかなりのものになっているはずだ
その証拠にどちらも呼吸は荒く
体中傷だらけだ
ダイゴ「っ…Aちゃん、もう」
『まだ！！…私は…立ってます…！！』
体力も限界に近いはずなのに
Aちゃんはバトルをやめようとしない
立ち続け
姿を変えながらカプコケコへ技を仕掛ける
カプコケコもそれに答えるかのように
彼女に向かって技を撃ち続ける
それをパルスワンに姿を変えて
攻撃を素早く避けていく
だが序盤と比べると動きは少し鈍く感じる
『かはっ？！』
ダイゴ「Aちゃん！！」
カプコケコの攻撃が当たり
勢いよく体は吹き飛び地面に叩きつけられる
急いで駆け寄ると
ポケモンの姿から人の姿に戻り
体は擦り傷や内出血で赤く腫れていたりと
初めてあったときを
思い出してしまうほどにボロボロであった
それでも立ち上がろうと必死に足を動かすが
力が入らないのか
その場で足を地面に滑らす
ばかりで立ち上がることができない
『っ…』
ダイゴ「…もう無理だ」
『動けるっ…まだ…』
ダイゴ「無理だ」
どう見ても限界だ
言い聞かせるように言うと
悔しそうに顔を歪ませる
寧ろよくやったほうだ
あれだけのバトルをよくここまで続けられたと思う
『っ…なんなんだよ』
体を抱きかかえると
僕の胸に顔を埋め小さく呟いた
そしてゆっくりとカプコケコの方を見る
『バトルしても何もわかんないよ…
私は一体何なんだよ…
こんなのでも人間なの？
バトルもまともに
勝てないほどに弱いポケモンなの？
それとも違うなにかなの…？
教えてくれよ守り神？！？！』
悲痛な叫びにも感じる
張り詰めた声が森の中に響き渡った
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あるたおるた(プロフ) - ルカさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年10月28日 0時) (
レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 良かったです^^続き楽しみに待ってます (2022年10月27日 15時) (レス) @page36 id: 3235728d3d (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - ももこさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お楽しみ頂けてとても嬉しいです！これからも楽しんでいただけるように更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします。 (2022年10月22日 22時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 凄く面白いです！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page26 id: 4b14f6b623 (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - チョコ＆ピーナッツさん» ポケモンは意外とダークな一面もありますかね…ポケモン同士を人工的に合体させたり作ったりするくらいなら、やはり人体実験もありそうだなと思ってしまいました。色々汲み取って頂けて嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年10月21日 0時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるたおるた | 作成日時：2022年10月11日 23時
