第27話 カプコケコ ページ29
ダイゴ SIDEB
Aちゃんの周りを
囲むように周り見ると再び正面へ来てジッと見つめ
見つめるカプコケコを
Aちゃんもジッと見つめていた
「ｹｪ…ｹｺｺﾌﾟ」
『ｹｺﾌﾟ』
「ケェエ」
『…ｹｪﾌﾟｹｪ』
ハラ「なんと？！
彼女はポケモンの言葉がわかるのですか？！」
ダイゴ「恐らく…」
ポケモンの遺伝子を持ち、姿も自由自在に
変えられるのならありえないことではない
とは言え、実際にこうして見ると
やはり驚いてしまうな
一体何を話しているのか
僕とハラさんには全くわからない
そんな中話は進んでいるようで
しばらくすると満足したのかカプコケコは
目にも止まらぬ速さで森の中へ姿を消した
ハラ「い、一体カプコケコと
何を話していたのですかな？」
『大した果たしではありませんよ
世間話です』
ハラ「世間話…」
『世間話です』
腑に落ちない様子のハラさんに
Aちゃんは念押しするように復唱した
ハラさんが腑に落ちないのはわかる
そして、恐らくそれは正解でもある
だが、ここでは深く追求するのはやめておこう
話したくないからこそ、
そんな言い方をしたのだろう
そう思い、特に深くは突っ込まずに
ハラさんによるZクリスタルの説明は進み
実物も見せてもらい、今日の予定は全て終わった
ハラさんに今日のお礼を言い
別れてからしばらく歩いていると
やはり、何かあるのか
Aちゃんは
僕の服をきゅっと軽く引っ張り足を止めた
『…あの…お願いがあるんですけど』
ダイゴ「もしかして
さっきのカプコケコと関係あるのかな？」
僕の言葉にコクリと頷いた
やはり、世間話ではなかったか
しかしお願いというのは一体なんなのだろう
ダイゴ「お願いって？」
『行きたいところがあるんです』
行きたいところ…か
ダイゴ「もちろんいいよ」
そう言うとAちゃんは
『ありがとうございます』と軽く頭を下げると
迷いなく、ホテルとは別方向へと歩き出した
小さな背中の後ろをついて歩くと森は深くなり
野生のポケモンも少しずつ増えていく
だが、不思議なのは
ポケモンたちはその場から一歩も動かず
遠い所から僕らをただ、ジッと見つめていた
そして進むと開けた場所に出た先に
先程のカプコケコがこちらを見つめ佇んでいた
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あるたおるた(プロフ) - ルカさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年10月28日 0時) (
レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 良かったです^^続き楽しみに待ってます (2022年10月27日 15時) (レス) @page36 id: 3235728d3d (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - ももこさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お楽しみ頂けてとても嬉しいです！これからも楽しんでいただけるように更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします。 (2022年10月22日 22時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 凄く面白いです！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page26 id: 4b14f6b623 (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - チョコ＆ピーナッツさん» ポケモンは意外とダークな一面もありますかね…ポケモン同士を人工的に合体させたり作ったりするくらいなら、やはり人体実験もありそうだなと思ってしまいました。色々汲み取って頂けて嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年10月21日 0時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるたおるた | 作成日時：2022年10月11日 23時
