第26話 守り神 ページ28
ダイゴ SIDE
ハラ「この材料を使って
Zリングは作られておりましてな
このパーツが――――――」
工房に辿り着くとハラさんが
Zリングについて色々説明をしてくれるのだが
申し訳ないがあまり頭に入ってこなかった
隣で話を聞いている
Aちゃんの様子が少し可笑しく感じた
具合が悪そうとかではなく
表情がいつもより固い…いや
固いというよりは無表情に近い
気になりチラチラと何度も
見ていると視線に気づいた彼女と目があった
目が合うと微笑みを返してくれるが
いつものとは明らかに違うものだった
作られたものだとわかるほどに
僕からすると違和感のある微笑みだった
どうしたんだ？
いつもの初々しい可愛らしさは何処へ…？
もしかして、さっきの
ポケモントレーナーの話に関係あるのか…？
思考をめぐらしては見るが
どういった感情なのか
何を思っているのか
全く読み取ることができず
益々気になり話が頭に入ってこない
今すぐにでも話を聞きたい
しかし、今はハラさんが
僕のためにと説明や案内をしてくれている
とても聞けるような状況ではない
そして、もし
ポケモントレーナーの話なのだとしたら
それは彼女にとってかなりデリケートな問題だ
下手に聞いてしまうと傷つけてしまうかもしれない
…困ったな
ハラ「Zリングの制作
過程はこんなところですかな
そしてZクリスタルですが…！」
ダイゴ「なんだ？」
ハラさんが僕らの後ろの方を見て
驚いていたので気になり後ろを向くと
小屋の外に見たことのない
ポケモンがこちらをじっと見つめていた
ダイゴ「あれは…？」
ハラ「メレメレ島の守り神、カプコケコですな
気まぐれで人前に姿を表すのは
極めて珍しいのですが…
チャンピオンのオーラに
惹かれて来たのかもしれませんな」
メレメレ島の守り神…あれが…
試しに外へと出てみると
カプコケコはジッとこちらを見つめ続けていた
しかし、その視線の先に僕はいない
カプコケコが見ているのは
明らかにAちゃんだ
そしてこちらへと近づくと
Aちゃんを見つめながら
周りをぐるぐると周り始めた
まるで、何かを確かめているようだった
ハラさんは僕ではなく
Aちゃんの方へ行ったとことに驚いていた
ハラ「何故、お嬢さんの方に…？」
正直…Aちゃんの事を
知っている僕には少し理解できていた
恐らく
人でもありポケモンでもある彼女に興味があるのだ
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あるたおるた(プロフ) - ルカさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年10月28日 0時) (
レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 良かったです^^続き楽しみに待ってます (2022年10月27日 15時) (レス) @page36 id: 3235728d3d (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - ももこさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お楽しみ頂けてとても嬉しいです！これからも楽しんでいただけるように更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします。 (2022年10月22日 22時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 凄く面白いです！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page26 id: 4b14f6b623 (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - チョコ＆ピーナッツさん» ポケモンは意外とダークな一面もありますかね…ポケモン同士を人工的に合体させたり作ったりするくらいなら、やはり人体実験もありそうだなと思ってしまいました。色々汲み取って頂けて嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年10月21日 0時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるたおるた | 作成日時：2022年10月11日 23時
