第22話 存在意義 ページ24
ダイゴ SIDE
ダイゴ「追手か？それとも別の奴か？」
『え…いや』
ダイゴ「どこにいる？？近くにいるのか？？」
もしそうなら、今からでも潰しておかなければ
この子は新しい世界に心を閉ざしてしまう
折角、こんなにも笑顔が増えてきたんだ
そんな事何がなんでもさせない
この子は幸せにならなければいけないんだ
『いや、違うんです！こ、これ…』
ダイゴ「え？」
持っていた麻袋を僕に見せるように広げると
そこには様々な石が入っていた
ダイゴ「これは…？」
『ダイゴさんが寝ている間に集めました
現地のポケモンに聞いて周って…
珍しいものがありそうな所で探してみたんです
…と言っても素人なんで…
大したことないかも知れないけど…』
彼女はそう言うが
水の石に炎の石…目覚め石など
ポケモンの進化に使われる石ばかり
寧ろ数時間でこれだけ集められるのは
かなり凄い事なのだが
Aちゃんは自信がなさそうに目をそらす
…僕としては嬉しい
嬉しいが
ダイゴ「…何故一人でこんなことを？
もし、アイツらに見つかっていたら
こうして帰って
これなかったかもしれないんだぞ？！」
感情が溢れ上がってしまい
思わずキツめに言ってしまった
Aちゃんは僕の声に小さな肩を震わせ
大きな瞳を潤ませ
下唇をきゅっと噛み締めていた
ダイゴ「っ…」
その表情を見ていると
グッと心臓を掴まれたような苦しさを感じた
キツく言い過ぎてしまった
話もロクに聞かずに頭ごなしに…
自分の言動に後悔の念が押し寄せる
そしてそんな中
震えながらも口を開いた
『っ…だって…私貰ってばっかりで…
ダイゴさんに…なにも…返せてない…から』
ダイゴ「っ！」
『迷惑ばっかりで…役に立ててないから…
少しでも…喜んでほしくて…それで…』
声を震わせ泣かないようにぐっと
堪えながら話す姿に更に胸が苦しくなった
僕は別に役に立ってほしいとか
迷惑だなんて思っていない
でも、それはきっとこの子にはわからなくて
今まで、研究で
利用価値を追求されてきたからこそ
メリットデメリット関係なしの今の状況が怖いんだ
いつ、解消されてしまうのか
見放されるのではないか…
怖くてたまらないんだ
ダイゴ「…」
『っ…ダイゴさん…？』
今度はゆっくりと
優しく、震えるAちゃんを抱きしめた
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あるたおるた(プロフ) - ルカさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年10月28日 0時) (
レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 良かったです^^続き楽しみに待ってます (2022年10月27日 15時) (レス) @page36 id: 3235728d3d (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - ももこさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お楽しみ頂けてとても嬉しいです！これからも楽しんでいただけるように更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします。 (2022年10月22日 22時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 凄く面白いです！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page26 id: 4b14f6b623 (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - チョコ＆ピーナッツさん» ポケモンは意外とダークな一面もありますかね…ポケモン同士を人工的に合体させたり作ったりするくらいなら、やはり人体実験もありそうだなと思ってしまいました。色々汲み取って頂けて嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年10月21日 0時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるたおるた | 作成日時：2022年10月11日 23時
