第1話 ダイゴ ページ3
目が覚めると見慣れない天井が広がっていた
いつもの無機質な真っ白な天井ではなく
少し温かみのあるクリーム色
寝転んでいるベッドも、いつもの硬さはなく
フカフカで良い匂いがする
…どこなのだろう
研究所ではないのはわかるけど…
「目が覚めたみたいだね」
扉のガチャッとドアノブを捻った音とがすると
男の声が聞こえ、ふと視線を向けると
見覚えのある男がこちらに向かって歩いてきていた
転生前から知っている
ホウエン地方のチャンピオン
公式からもイケメンと言われ、更には御曹司
そして石マニアと有名な男
ツワブキ ダイゴ
…いや
何故そんな凄い男がここに…？
…
そういや
逃げ込んだ森で会ったような…？
でも会ってからの記憶がない
というか会ったのかさえ
ぼんやりとしていて現実だったか怪しいほどだ
まぁ、こうして目の前にいるってことは
現実の可能性が高いのだろうけど…
ダイゴ「傷の具合はどうかな？」
『きず…』
ダイゴの言葉にふと腕に目を向けると
綺麗に包帯が巻かれていた
どうやら傷の手当てをしてくれたらしい
そう言えば…
傷の痛みを感じない
しっかり寝たから傷が塞がったのかな
『…いたくないです』
私の言葉にダイゴは
「良かった」と優しく微笑んだ
実際目の前にしてみると確かに顔は整っている
公式からイケメンと評されるだけのことはある
ダイゴ「傷だらけだったけど
森の中でなにがあったのか
少し、聞かせてくれないかな？」
森の中…というか
研究所から逃げて
追手に襲われてこうなったのだが…
なんて言おう
ダイゴ「…すまない
辛いなら無理に言わなくていい」
私が黙りこくったのを見て
ダイゴは何か勘違いをしたようで
深く追求しない姿勢を見せた
…まぁ
これはこれで好都合か
いくら助けてくれたとは言え
私が実験の被検体だと知られたら…
どうなるかわかったもんじゃないし
変に批難されても嫌だしな
ダイゴ「お腹は？空いてる？」
『…ちょっと…だけ』
そう言うと嫌な顔せず
ダイゴはニコッと笑うと
「ちょっと待っててね」と言い残し
スタスタと部屋を出ていった
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あるたおるた(プロフ) - ルカさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年10月28日 0時) (
レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 良かったです^^続き楽しみに待ってます (2022年10月27日 15時) (レス) @page36 id: 3235728d3d (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - ももこさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お楽しみ頂けてとても嬉しいです！これからも楽しんでいただけるように更新していきますのでこれからもよろしくお願いいたします。 (2022年10月22日 22時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 凄く面白いです！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page26 id: 4b14f6b623 (このIDを非表示/違反報告)
あるたおるた(プロフ) - チョコ＆ピーナッツさん» ポケモンは意外とダークな一面もありますかね…ポケモン同士を人工的に合体させたり作ったりするくらいなら、やはり人体実験もありそうだなと思ってしまいました。色々汲み取って頂けて嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございます！ (2022年10月21日 0時) (レス) id: 2a322f4b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるたおるた | 作成日時：2022年10月11日 23時
