救うのが本命…多分。【東京卍リベンジャーズ】【男主】

手ェ出すな ページ48

希side



「"愛された妖狐"が愛美愛主のシマを調べてるって噂になってるよ、兄貴。」


『蒼、最近電柱に貼られた広告、見たか？』


「確か、花火大会…。7月16日でしょ？マイキーと見る約束したから覚えてるよ」



『そう、それがタケミっちがヒナちゃんと手を繋ごうとして直人の手を繋いでしまったあの花火大会。


そして、7月19日。未来からこっちに戻ってきて…』

「愛美愛主との抗争が決まってしまう。」



そう、そういうこと。




そして、皆周知の通り、パーのダチとその彼女がやられたことが愛美愛主との抗争の火種。



つまり、そこを収めればワンチャンパーは捕まんねぇかもしれない。そして稀咲が東卍に入る隙間も無くなる。



「でも、パーのダチがやられた日はわかんないじゃん…」


『ここ見てみ。』


蒼に転生した漫画を見せる。


「"体中打撲で肋骨折れて5日間意識が戻んねぇ…"」



『つまり、見舞いに行った日より5日前に入院し、5日以上前に襲われてるはず。』


７月１９日に戻ってきて、抗争をすると決定されたということはその時点でもう入院していることは確実。


７月１９日から5日ひいたら7月14日。


つまり、襲われたのは7月14日より後で、抗争が決定した7月19日より前。


2日3日こんな暑い外に放置されてりゃ命はない。結果、前半である可能性がとても高くなる。




『パーのダチは俺が守る。一般人(カタギ)と女に手は出させねェ。』


「俺も、俺も行く」


言うと思ってたよ、でも、


『駄目だ。』



「な、何で…？俺も東卍の一員なんだよ？、」




『だからだ。俺はフリーだから多少のごまかしは効く。でも、蒼は東卍だ。


顔が割れてるし、今バチバチしてんだろ？危険だし、正直どう原作に関わるか分からない。



だから、俺に任せてよ、蒼。大丈夫、俺は死なねェから、さ。』



「兄貴…


分かった。任せる…けど、怪我だけは、しないでね。」



『ふふ、勿論。


任せろ。』




ただ、問題は一つ。


怪我をさせなかったら、そもそも抗争がなくなり、稀咲のみならずタケミっちさえも東卍に入るチャンスがなくなってしまうかもしれないということ。



…どうにかするしかねぇか。

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