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Aside



誰かに指を触られる感覚で目を開けた。

『ひっ...』

「あぁ、」

声をかけられたことにも気づかず
すぐに身体を起こし部屋の襖を開け廊下を走る
なるべく速く、見つからないように。



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「ねぇ、逃げられると思った?」

『やだっ!!!』

強く腕を掴まれる
どれだけ抵抗しても腕は掴まれたまま
よく見ると最初に

「へぇ〜笑良い顔してんじゃん」

そう私に声をかけた人だった。

『いっ...!』

「るぅとの部屋行くぞ」

さっき走って来た廊下を引きずられながら戻る
手首の腫れも引いていたのに強く掴まれたせいでまた赤く腫れてしまった。

『痛っっ!...』

床へ投げつけられる

「あぁ、さとみくんありがとうございます。」

「次から気を...」

また、襖が開いた

「こらこら、さとみくんるぅとくん女の子には優しくしないとダメでしょ?」

私を買った人、買い取った人が近ずいてくる

「ごめねAちゃん...痛かったよね、手首も晴れてるし...ほんとにごめん。」

手首や頭を撫でられる
久しぶりにこんなに優しく接してもらえたことや、不安や、恐怖が一気にどこかへ去っていく。

『痛...かった、』

安心して涙が出てくる

バンッとまた、襖が開く

「大丈夫?!Aちゃん!!...ってなんで泣いてるの?!悲しい事でもあった?!教えて!! 」

「莉犬くん落ち着いてとりあえず6人を紹介するね」

そういいながら一人一人並べ紹介される

「この人は莉犬くん、優しくてしっかり者だからとっても頼りになるよ!」

「この人はころん、ちょっとアホの子だけど真面目な部分もあるんだ。」

「この人はるぅとくん、さっきは痛い思いさせちゃったけどほんとにとっても優しいよ。安心して?」

「この人はジェルくん、面白くて最高のエンターテイナーなんだ。」

「この人はさとみくん、るぅとくんと一緒で痛いことしちゃってごめんね、でもさとみくんはなにかあった時必ず守ってくれるよ。」

「そして俺はななもり、なにか困った事があったらなんでも言ってね!」

ななもりさんが全員の紹介を終えた後莉犬くん?が小さな飴をくれた。

「よかったら食べて、美味しいよ?」

袋を開け口の中に飴を入れる
確かに、甘くてふわっとした美味しさが口の中を包む

『おいひぃ...ありがと...』

この人達悪い人じゃないかも。

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雪乃 - 最高 (2022年8月19日 12時) (レス) @page3 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
結(ゆい) - ゆぃさん» 共感 (2021年5月2日 8時) (レス) id: 28fa5b3b0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:a | 作成日時:2021年1月30日 23時

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