6話 ページ10
私、AAは
いま
とても困っている。
放課後の教室はテスト前と言うこともあり、とても静かな空間が広がっていた。
部活動も休みになり、学校のあちこちで聞こえていた賑やかな声も聞こえない、まるで別世界のようだ。
そんな世界に一人取り残された私は、机に向かい絶望していた。
目の前に広がるのは、英語のテキスト、教科書、真っ白のなノート。
ここまで聞けば、お察しのいい人ならばわかるであろう。
そう、英語のテスト勉強を試みて数秒で挫折して固まっていた。
日本に住んでいてどうしてわざわざ外国語を学ばなきゃいけないのだろうか。
日本から出る気のない私には、全く不要な教科である。
そんな現実逃避にふけていると、教室の扉がガラガラと音をたてる。
「あれ、Aさん?まだ居たんですか?」
前方の扉のから入室してこちらに接近してくるのは、隣の席の剣持くん。
「ちょっと、勉強しようかな〜って...。剣持くんこそどうしたの?さっき帰ってなかったけ?」
私の質問に剣持くんは「あぁ」と相づちを打ちながら自分の机からノートを取りだしヒラヒラと揺らした。
「現国のノート、忘れてることに気づいて戻って来たんですよ。それにしても...、全然進んでないですね」
私の机に広がるまっしろなノートを見て、楽しそうに笑う剣持くんをギロリと睨む。
「すみません、そんなに睨まないでくださいよ。Aさん、英語苦手ですもんね」
いまだに楽しそうに笑う剣持くんは、バックを自分の机に置いて席に座った。
あれ、帰らないのかな?なんて疑問に思いながらも、それよりも気になる発言に思わず質問した。
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おすし(プロフ) - ココアさん» ココア様、ありがとうございます✨また次回作や番外編でお会い出来ますように…♡ (2022年7月25日 10時) (レス) id: f18e2ac31d (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 完結おめでとうございます!!お疲れ様でした! (2022年7月24日 23時) (レス) @page41 id: 23123a7f78 (このIDを非表示/違反報告)
おすし(プロフ) - 後藤絵里さん» (はっ…!ありがとうございます!!)(ひっそりと修正しました!ありがとうございます!!) (2022年7月24日 18時) (レス) id: f18e2ac31d (このIDを非表示/違反報告)
おすし(プロフ) - アクシエイドさん» アクシエイド様、素敵なコメントありがとうございます!無事に完結出来て安心しております。また機会がありましたら、お会い出来ますように…♡ (2022年7月24日 18時) (レス) id: f18e2ac31d (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - (最後の方の、「一緒にいれますように」が「一緒に入れますように」になってますよー…(^-^)/) (2022年7月24日 18時) (レス) @page41 id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おすし | 作成日時:2022年7月3日 23時