【2j3j】隣の席のリスナーくん【knmc】

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その日を境に、Aさんと会話をする機会が増えた。
きっかけになってくれたべりーちゃんは、天使のような可愛さだと言われるがまさしく恋の天使(キューピッド)だったようだ。

さすが僕の推し、好きだ。


棚にある祭壇のべりーちゃんを見つめる。

どことなく、べりーちゃんを見ているとAさんを思い出すのはなぜだろうか。

確かに２人とも可愛いし、小柄だ。Aさんと僕は恐らく２０cmは身長差がある。

立つと上目使いになってめちゃくちゃ可愛いんだよな...！あぁ、好きだ...。


...思わず本音が出てしまった。


話が脱線してしまったが、とにかくそんな好きな子とどうにか仲良くなりたくて...いや、出来ることなら付き合いたくて意識してもらえるように頑張ろうと意気込んで迎えたのが今日だった。



駅前での事を思い出して恥ずかしさで叫びたくなる反面、彼女の可愛い姿を思い出してやっぱり叫びそうになった。


僕が「やましい気持ちがあった」と本音を伝えると最初は訳がわからないといった顔で固まっていたがそのあと顔を真っ赤にして動揺していた。

その顔があまりにも可愛すぎて抱き締めなかった僕を誉めてほしいくらいだ。


でも、これで彼女に少しは男として見てもらえたはず。


次会うときは、どんな顔をしてくれるのだろうか。



彼女の姿を想像して思わず笑みが溢れた。


時計をちらりっと確認する。そろそろ彼女は帰宅した頃だろうか。

スマホをつかんでトークアプリから彼女の名前を選択してメッセージを入力する。



剣持無事に帰れましたか?

Aいま帰ってきたよ。ありがとう

無事に帰宅できた事に安堵してさらにメッセージを送信する。

剣持それなら良かったです。さっき言ったこと、冗談とかじゃないですからね

少しでも、僕の事を考えてもらえるように意地悪なメッセージを送る。

受け取った彼女は、いったいどんな反応をしているのだろうか。


そんな妄想をしていると通知音が鳴る。


彼女からの返信を見て今度は僕が顔を赤らめた。


A冗談だったら許さないから


これは、期待してもいいのだろうか。


今日はよく眠れそうにないな。なんて考えながら布団に顔を埋めた。

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