【2j3j】隣の席のリスナーくん【knmc】

7話 ページ12

あのあと、剣持くんと連絡先を交換して一先ず帰宅した。

私は配信の準備もあったし、剣持くんも大事な用があると言っていたので勉強会は改めて日程を決めようと言うことで落ち着いた。
(多分、べりーの配信なんじゃないかと思ったのはここだけの秘密)


帰宅後はサムネイルの作成、BGMの準備、マイクの設定などを確認して夕食とお風呂をすませる。


配信まであと１０分ほど、ゆっくりTwitterでいいね。を返していると、トークアプリの通知音が鳴り響いた。
通知欄には剣持くんの名前が表示されている。


ふと、先程の嬉しそうな笑顔を思い出して、少しそわそわしてしまう。


「いやいや、落ち着け私...」
自分に向けてそう落ち着かせ、いざトーク画面を開く。

剣持明後日の金曜日の放課後に、勉強会どうですか?

シンプルかつ端的な内容が、あまりにも剣持くんらしくてふふっと笑ってしまう。

A大丈夫です!

剣持くんに了承の旨を伝えるとあっという間に既読になった。
トーク画面、開きっぱなしだったのかな？
そう思っているとすぐさま返信が表示される。

剣持では、金曜日に。 少し早いですけど、おやすみなさい。

内容を確認して猫とOK！と描かれたスタンプと一緒に剣持くんも、おやすみなさい。と返信。


時計を見ればすでに配信時間５分前になっていた。


ヘッドフォンを装着してYouTubeを開いて、深呼吸をひとつした。

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