元通りに ページ9
ナイトメアが消えて光に包まれた後の記憶がなかった。
気づいたら何かに閉じ込められる形で座り込んでて、全身がめちゃくちゃ痛かった。
「ハナちゃん!!」
「姉ちゃん!」
「ハナオ!!」
リクの声だ。サンズやパップ達の声も聞こえる。
返事したいけどとりあえず言わせてほしい。
「いってぇぇぇぇ!!!」
「「「「!!!?」」」」
「何これ!!何の冗談!?つかこれどういう状況よ!?」
「、ハナちゃん!!元に戻ったの!?」
「戻ったとかよくわからないんですけど!?」
それよりこれどうにかしてくれ!足とか腕とか肩とかめっちゃ痛い!
変な体制で変な方向向いちゃってるし!
「待ってて!今出してあげるから!パピルス!パズル得意でしょ!手伝って!」
「もちろんだ!今助けるぞ姉ちゃん!」
「俺様も手伝うぞ!」
「・・・、」
パップとベリーの声がしてカチャカチャと動かす音が聞こえてくる。
しばらくすると閉じ込めていた何かから開放されてそれが無数の骨だということがわかった。
・・・なんで骨に閉じ込められてたの私。
「ハナちゃん!!!」
「うおっ!!何、何なの。どうしたっての」
飛びついて来たリクにわけがわからず皆を見た。
何か増えてるし、わけわからない。
「姉ちゃん、覚えてないのか?」
「??何を」
パピルスに言われてその後サンズ達から色々聞いた。
何でも私が皆を、リクを殺そうと襲いかかったらしい。
「・・・マジ?」
「大マジだよ。いやーすごい迫力だったねあれは」
「謝って済まないけどほんとごめん」
ハニー、忘れてくれ。
どんなふうだったとかまでは聞きたくないから。
「ナイトメアは、ネガティブな感情を利用して相手を洗脳するんだ。僕の方こそ、謝らなきゃ・・・ごめんよハナオ」
何かすごい可愛いサンズみたいなのがシュンとしながら謝ってきたよ。
お前さんは一体誰なんだ。
「あー・・・とりあえず、ごめんねリク」
「っ、ハナちゃんが戻ったから、もういいの・・・」
「また泣いてんの?泣き虫だねぇほんと」
「ハナちゃんのせいでしょ!?ハナちゃんのバカ!!バカバカバカー!!」
「ちょ、骨、骨折れる!馬鹿力で骨折れるから叩くのやめて!」
バシバシ叩いてくるリクをとりあえず宥めた。
こいつ怪力だから叩かれると冗談抜きに痛いんだよ。
ネガティブな感情、か・・・心当たりがありすぎてなんとも言えないんだけど。
ひとまずは正気に戻れたことを喜んでおくとしようかな。
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ