au car ? 【東海オンエア】

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その後は結局カメラやグラフィックの専門に進むことにした。




単純だけどなんとなく、てつやに褒められて嬉しくて、続けてみるのもアリかなってそのままカメラを続けた



先生たちはそれにかなり不服そうだったけれど、部活での成績などを見てきっと了解してくれたんだと思う。




伸び悩むこともあったけどひたすらたくさんシャッターを切ってフォトコンテストに送りまくると、それなりに結果はかえってきた




てつやは部活もあったし、その年以降はバイトはしなかったけどお互い連絡は取ってた。





確か高2の冬、駅で自販機の前に立つてつやを見かけて話しかけた。





近況報告、と題してカメラを続けてること、それなりに前には進んでること、その他諸々を２人でベンチに座って話していた






「ね、俺のいった通りでしょ、Aは才能あるから大丈夫だから」





「思ってないくせに」







口ではそう言って反論していたけれど、誰の声よりもてつやにそう言われると安心した






「またまた、照れちゃって」






頭をポンッと叩かれる。
前よりも手が大きくなっていた気がした






その後もたまに駅や道端でばったり会った時、私がコンテストで賞をもらった報告をするとてつやはそうやってまた私の頭をポンポンと叩いてくれる





それと、会うたび会うたびに別人のように成長していくてつやに圧倒された記憶が今でもしっかりある。






そうして時が流れ






専門在学中にそれなりの才能を発揮し、世間にそれなりに認められ、私は写真家という道に進んだ







大人になるにつれて忙しくなったのもあったし、自然とてつやとの連絡は撮る頻度が少なくなり、気づけばこんな年になっていたわけで。

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