俺の好きな人には好きな人がいます２

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四宮side
四宮「帰るか。」


春田「そうですね。…って、あれ？Aは？」


四宮「靴箱にでもいるんじゃないか？」


春田「あ、そうかも。」



そう思って1階の靴箱に行ってみると...



春田「あれ？シノさーん。A、いないですよ？」


四宮「え？そんなことないだろ？」


春田「どこ行ったんだろ。」


四宮「ん？」



俺の靴の中に1枚の紙が入っていることに気付いた。



"良い雰囲気だったのでお先に失礼します。

A"



紙にはそう書かれていた。


いや、良い雰囲気って...



春田「シノさん？」


四宮「あぁ、なんかA先に帰ったみたいだ。」


春田「えぇー!?同じ場所に帰るのに？」


四宮「何か用事でもあったんじゃないか？」


春田「そうですよね！」


四宮「…最近、Aとはどうなんだ？」


春田「Aですか…まぁ、さっきちょっとは認めてもらえたって感じですかね。」


四宮「おぉ、良かったな！」


春田「良かったです！」



Aが春田を遠ざけている理由は俺には分からない。


緋夏ちゃんと成瀬は知ってるみたいだけど。


あえて今さら理由を聞くのも変な感じするし…



四宮「まぁ、上手くやってくれ。」


春田「はい。」

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