【おそ松さん×銀魂】好き。【合作短編】 (ページ40)

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【銀魂】○メリクリ!!※坂田銀時の場合【坂田銀時】by一期一会。ページ40

「クリスマス、どっこ行こうよ！決まりね！！」

「は…！？絶対行かねーからな！」

『メリクリ!!』

絶対行かねーからな！なんて聞こえた気がするけど。
どうせ、何も予定ないくせに面倒くさいからって行かないんでしょ…
でも、私はどうしても銀さんと行きたかった。
どうしても…

銀さんを待ち始めて4時間半が経った。
やっぱり来ないか…なんて思いながらそれでも待った。
だけど、さすが銀さんというようにやっぱり来ない。
いくら待っても来ない。
思いもよらず来てくれるのはアニメやゲームの世界だけ。
現実ではあるはずがないのだ。

「帰ろう」

私は溢れる涙を必死に堪えた。
だけど、堪えられずに涙がぽろぽろとこぼれる。
なんで泣いてんのかな…
最初から来ないことはわかってたのに。

「…ただい、ま…」

ただいまの声もかすれてしまう。

そして銀さんは何事もなかったかのようにおかえりと返してくる。
中に入ると電気が消えている。
私が動揺していると、小さいクリスマスツリーに明かりが灯る。
どうやらそれは子供が貰える限定品みたいのような、雪だるまがサンタの格好をした置物とくっついて白いクリスマスツリーが飾ってある置物だった。

「銀さん…これって…？」

「あー、依頼人に貰ったんだ。お礼は金とそれだったんだよ」

銀さんが答える。
え、依頼人…？
ここ最近依頼人は来てないし、最後に来たのは5ヶ月も前。
そんな前にクリスマス感満載の物をもらうわけがない。

「ごめんな…今日は依頼があって。そんなもんほっぽってでも行くべきだったんだろうけど……」

「ううん、いいよ。でも、その代わりクリスマスプレゼントなんか頂戴！」

銀さんの困った顔が見たくて、そう言ったはずだった。
だけど、銀さんはばっちり考えてきてたのか……

ちゅ

「！？はっ！？」

「俺からのクリスマスプレゼント」

「ふざけないでよ！金くれ！コラァ！」

殴りかかろうとした。
だけど、何故か行動不能になって。
銀さんの温もりが感じられた気がした。

「来年は絶対、一緒に行こうな…」

うわ、ずるいって…
そんなの、

「うん」

いいに決まってるじゃん。
私は静かにうなずいた。

「まだアルか？」

「しーっ、もう少し待ってましょう」

*****
うわ、微妙…。´д`;;