あの人が来た！ ページ6
『離せよっ！馬鹿！いたいだろ！』
カラ「こらこらあんまり暴れるなA。落ちても知らないぜ？」
チョロ「おいこらカッコつけんなカラ松」
Aはカラ松に担がれてた。
『移動速度が早いんだよ！すっごい揺れるの！酔っちゃうだろ？！うぅ』
そう。松二人はAを担いだまま転々とビルを足場に飛びながら移動していたのだ。
おかげで揺れが酷い酷い。
チョロ「ごめんなA。でもこっちの方が早くて済むんだよ」
カラ「もう逃げるの諦めたならこの程度の揺れも諦めてくれ」
『いや諦めてねぇし、諦めれねぇし！うっわ！」ガクンッ
(なんだよいきなり止まりやがって…ん？)
チョロ「あーなにあれ面倒いなぁ」
ふと俺はいきなり止まった二人に内心怒りながら前方を見た。
『あ』
そこには…
JIO「あーもうやっと追いついた…！Aちん！行き先くらいは言ってよね！」
金閣寺に行く際にお世話になった野鳥共の群れとその鳥に跨がったJIOがいたのだ。
『JIOさんっっ！！』
カラ「…あぁ、あいつがさっき言っていたJIOって野郎か？」
『野郎じゃないっ！JIOさん！馬鹿にすんなよ！？』
JIO「わー！Aちんがカンカンモードだ！」
チョロ「まぁどーでも良いんだけどさ。さっさとそこどいてくんない？邪魔なんだよねぇ」
JIO「それはこっちのセリフだよ。Aちん返して？」
チョロ「ばっかじゃないの？返せとか言われてはい返しますーなんて阿保がいるわけないじゃん。あとAは僕たちの家族だから連れ帰ってるだけだよ」
JIO「はーん？連れ帰るねぇ…仮にそれが本当ならお前達に家族を名乗る権利なんてないと思うけど？」
カラ「なんだと？」
(どうしたんだJIOさん…いつもにましてイラついてらっしゃるぞ)
AはJIOが二人に話をしている間にどうにか逃げれないかと当たりを見回していた。
俺がこのままこいつの腕の中にいたらJIOさんも攻撃が出来ないよな…。なにか…ないか？
カラ松がさり気なく腕に力を入れる。
『うげっ』
カラ「そう焦るなborther。ちゃんと家に連れ帰ってやるからな」
ひぃぃぃぃぃぃ！！なんかバレてる勘違いされてる拘束堅くなってるぅぅぅ！！
『違うっつーの！』泣
JIO「とりあえずここは通さないよ？そして………
Aは返してもらうからな」
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作者名：神凪 | 作成日時：2018年11月6日 11時
