【文スト】ポート・マフィアの中島君【男主】

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首領が取ってくれた旅館で弐泊した後に

中也さんの運転で横浜に戻り

中也さんは又もや仕事が入ったらしく、俺を送り届けた後にまた出ていった

取り敢えず俺は

報告書を持って首領の部屋に行く

其処には


「アレ？梶井さんに芥川さんに鏡花ちゃん・・・珍しい組み合わせですね」
「お帰りなさい。A君」


客用の椅子に座る御三方

ニコニコ顔の首領

壁に絵を書いているエリス嬢

・・・うん、何時もの事か

首領に報告書を手渡すと、次の作戦の説明をされた

話を聞くに、俺は今回特に出番はないらしい

其の代わり、鏡花ちゃんが出るとの事

ふと、ポケットの中の存在を思い出した


「鏡花ちゃん。コレ、あげる。携帯にでも付けて？」
「・・・！」


小さな手にちょこんと乗ったのは、旅館で貰った小振りの紫陽花のキーホルダー

傍らで見ていたエリス嬢がガン見していたので

飴を二、三個あげたら喜んでた


「其れじゃあ、失礼しました」


頭を下げて部屋から出る

にしてもまあ、遂に夜叉白雪を使うとは

本気が伺えるなぁ

脳裏に浮かぶのは、元マフィアのあの方

・・・さて、お話する準備でもしましょうか









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