36話 ページ37
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「大体、私がトト子の事をどう思おうが私の勝手ですよね？どうして他人の貴方にそんな嫌な顔されなくちゃらならいんですか？」
表情は全然見えない。でも、どうせ無表情に決まってる。
「ボクは、トト子ちゃんの幼馴染みだから」
人通りの少ない裏路地は、とても静かで、ボクたちの声だけがその場に響く。
「……ック、ハハハッ、フッ、」
「……え？」
突如として響き渡る笑い声。目の前のAちゃんは肩を震わせ笑ってる。
「ああ、すいません。おかしなことを言うんだなと思いまして」
ひとしきり笑い終えたAちゃんは、馬鹿にしたような言い方でそんな言葉を放った。
「どういう、意味」
「いえ、それだけでは理由が薄いんです。そんなんで文句を言われてはたまったもんじゃない」
「は？」
「……わからないのなら、別にいいです。貴方は自分のことしか考えてない。私に偉そうに言う割には全然トト子のこと考えようとしている感じがしない」
その言葉に、ボクの中の何かが切れた。
「はあ！？ずっとトト子ちゃんとまともに話したことないくせにアンタ何様なんだよ！アンタみたいな不気味で出来損ないの女にトト子ちゃんの何がわかんの！？すごく不愉快なんだけど！出てけよ、この町から！」
息を切らしながら無我夢中で怒鳴った。ぶっちゃけ、途中何を言ったのか全然記憶にない。
……でも、物凄くひどいことを言ったことは、わかった。
「……ッ、わかりました。それで、言いたいことはそれだけですか」
でも、何を言ってもこの女には届いちゃいない。
「そうだよ、それだけ。じゃ。ボク行くから」
そう言って、ボクはこの不気味な女の前から姿を消した。
この言葉が彼女の決断を後押しすることになったことを知るのは、もう少し先の話。
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この前のあいつ(プロフ) - おみかんさん» 全部見てくださったのですか！嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2016年3月24日 10時) (
レス) id: d7f15c5c72 (このIDを非表示/違反報告)
おみかん(プロフ) - こんにちは！作風すごく好きです。小説3つすべて拝見しました。とても素敵でどれも続きが楽しみです。応援してます。 (2016年3月22日 5時) (レス) id: 9b40e47e5e (このIDを非表示/違反報告)
この前のあいつ(プロフ) - 魔女？さん» わかりにくくてごめんなさい。主人公は栗毛の子なんです。プロローグは、妹のトト子ちゃんの方を先に書いたんです。本当に混乱させてしまってすみません。 (2016年3月9日 11時) (レス) id: 5a53ac0796 (このIDを非表示/違反報告)
魔女？ - 私が違ったら、すみません。 (2016年3月9日 11時) (レス) id: f29a288e89 (このIDを非表示/違反報告)
魔女？ - 主人公ちゃんは、黒髪ロングだったと思うんですが……？ (2016年3月9日 11時) (レス) id: f29a288e89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：この前のあいつ | 作成日時：2016年1月23日 21時
