『私』 【おそ松さん】

17話 ページ18

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朝ごはんを食べ、窓越しに部屋の中から空を見上げる。


さっきは一時的に太陽が隠れてしまっただけなのか、今ではさんさんと日光が地上に降り注いでいた。



すると突然、窓の外に人影。



野球のユニフォームを身に纏い、にこにこと常に笑顔の、



「十四松……」



軽く、頭痛がした。



「おーーーい、Aちゃーん、おっはよー！！！」


どんどん、力を込めて窓ガラスを叩く十四松。玄関から来いよ。



シカトしよ。



そう思ったのだが、十四松、鼻の頭が赤い。相当外で、待ってたのかな……、なんて思うとシカトするのも可哀想だと思い、ため息をつきつつ窓を開ける。


「やきうしよ！！！」

「しつこい人ですねあなたも。私野球なんて、」

「いこっ！！！」

「え、わっ！」



ぴょんっと格子を飛び越えて私の部屋に入ってきたかと思えば、私の腕をがっちりと掴んで部屋から飛び出す。


「ちょ、十四松！！」

「わーい！名前で呼んでもらえた！！！」



心底嬉しそうに、走りながら私に笑顔を見せる。ああ、やめて。その笑顔。


フイっとその眩しい笑顔から目を逸らす。



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