【えいがのおそ松さん】君の心に触れたくて【一松】

episode*8 ページ8

あれから数週間後。
同窓会の事、一松くんの事なんて無かったかのようにいつも通りの日々を送っていた。

…でも、外に出る度に一松くんを探している自分がいて。



仕事終わりの帰り道。
なんとなく寄り道がしたくなって、近くの公園に行ってみた。
もしかしたら、なんて淡い期待を抱いて。



「…まあ、そうだよね」



公園には誰もいなかった。
はあ、と溜息をつきベンチに腰掛ける。
分かっていたことだけど、会いたいと思う人にはなかなか会えないものだなあ…と感傷に浸っていると、野良猫が擦り寄ってきた。



「わっびっくりした…ここ、猫いたんだ。
ねえねえ、ねこちゃん！髪がちょっとボサっとしてて、目がいつも眠そうで猫背の人、見たことない？」



なーんて…と言おうとすると、目の前に人影が。





「…それっておれのこと？」



「っい、いちまつくん…！？」

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