【ポケモン】6つ子でジムリーダー【おそ松さん】

39話 ページ40

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「マニューラ！？」





マニューラは、だいぶ効いたのか、

苦しそうにしている。





しかし、倒れてはいない。






『耐えた…！？』


「…ミーのマニューラを舐めすぎザンス！」


『嘘……っ』






まずい、次のマニューラのターンで、


攻撃されたら、


確実にピカチュウは負ける。







「マニューラ、


　〈こおりのつぶて〉ザーンス！！」



『ピカチュウ、避けて！！』






ピカチュウに指示を出す。


が、






「ピカ…ピッ…！」


『ピカチュウ！？』






体力がわずかな上、

動くのも限界みたいだ。






マニューラの技が避けれない。


負けてしまう。







「マニュ…ッ！」


『ピカチュウ！！』






マニューラが、


氷の欠片を飛ばすように構えた。








………が、







『……え？』







技は、来ない。






「マ、ニュッ…！」





マニューラは、体を包む痺れを見せ、

その場で膝を着いた。




もしかして…







『まひ状態…？』








マニューラは、まひ状態だったから、


マニューラのターンのときに


行動できなかったんだ。







でも、さっき出した〈エレキボール〉は、


まひ状態にする効果はない。






『……あ！』






そっか、ピカチュウの特性は…


《せいでんき》だ！







物理攻撃を受けたとき、


相手をまひ状態にする特性だ。







さっき、マニューラが出した


〈ねこだまし〉を受けたときに、


ピカチュウの特性が発動したんだ。









おそ松さんたちが言っていた、


私の才能…







強運は、伊達じゃなかったみたいだ。








『……決めるよ、ピカチュウ！』


「ピカ…！」


「なっ…！？ちょちょ、待つザンス！」








……焦りは、ワクワクに変わっていた。




私が、勝つ……！








『ピカチュウ、〈でんこうせっか〉！』


「ピカピカ…ピカッ！！」








ピカチュウは残された体力で地面を蹴り、


光を纏いながらマニューラに向かっていく。







マニューラはまだ膝を着いているが、


走ってくるピカチュウを見て


悔しそうな表情をする。






もし、あの時まひ状態で


行動を縛られなかったら、




確実にマニューラが勝っていた。








「マニュッ…！？」



「ピカピカ！」







ピカチュウは、


思い切り〈でんこうせっか〉を決めた。








そのまま、マニューラは倒れる。








『………勝った…！』







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