34話 ページ35
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…ニンフィアの体力的にも、
1回でも〈アイアンテール〉が
当たってしまったら、
トド松さんは負けてしまう。
十四松さんは、笑っている。
しかし、楽しそうというよりも
どこか狂気を感じるような
笑い方だ。
「はっ、はは…!ライチュウ、
〈アイアンテール〉!!」
「ラ…ッ、ライ!」
やはり、ライチュウは十四松さんの指示に
戸惑っているようだ。
すると、隣でおそ松さんが私に問いかける。
「…A、分かったか?」
『え…』
「十四松の悪い癖」
『……弱点を気にしすぎていること?』
「いや、それは悪い癖じゃないな」
『え、違うんですか?』
「…十四松の悪い癖は、威力を
気にしすぎていること」
『…威力……』
…やっぱり、そうだ。
〈アイアンテール〉は、命中率は低いが、
威力は高い。
確実に、2回当てるだけで、
トド松さんのニンフィアを倒せる技だ。
「…あと1ターン」
そう呟く一松さんは、普段とは違う雰囲気を
漂わせている。
十四松さんと仲が良いから、
見える視点も違うのだろう。
「っは、はは……!!
ライチュウ、〈アイアンテール〉!!」
「かわしてニンフィア!」
ライチュウは、
ニンフィアを睨みつけるかのような勢いで
技を繰り出す。
………が、
「ライ!!!」
「……フィア!」
ライチュウが降り下げた尻尾は
地面に当たり、
地割れのように広がった。
ニンフィアが、技を避けたのだ。
そして_____
「ニンフィア、〈ハイパーボイス〉!!」
ニンフィアは、空気振動からなる波動を
口に集め、光と共に放出した。
…特攻能力値を5段階上げた
〈ハイパーボイス〉は、
突風を容易く起こすほどの威力だった。
…そして、風が止む。
ライチュウは、苦しそうに声をあげてから、
気絶した。
「はは…負けちゃった」
十四松さんは、力尽きたかのように倒れた。
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よっとん(プロフ) - �さん» ありがとうございます!!続編は、少し考えていたのですが、私生活の方面が忙しいため、まだ作る予定はありません。^_^;続編希望の声が聞けて、嬉しいです!(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年5月3日 18時) (レス) id: 8e770e4bad (このIDを非表示/違反報告)
薆(プロフ) - よっとんさん» 続編欲しいです!!!恋愛系も入ってポケモンに本当におそ松達がジムリーダーとして居てくれたら楽しいのに、とか思いました。で、続編を作る予定はありますか? (2016年5月3日 11時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
よっとん(プロフ) - 偽メカクシ団さん» 個体値や実数値の詳しいことは、新しく作品を作ってまた詳しく説明していきたいと考えています!ありがとうございました!(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年5月3日 8時) (レス) id: 8e770e4bad (このIDを非表示/違反報告)
よっとん(プロフ) - 最後まで読んで下さったんですね!ありがとうございます!!(o^^o)個体値と実数値、ダメージ計算は、「一応計算して小説を作ってます」という証明(ドヤ顔)したかっただけなので、あまり気にしなくて大丈夫です。 (2016年5月3日 8時) (レス) id: 8e770e4bad (このIDを非表示/違反報告)
偽メカクシ団 - よっすぃ〜『ねぇねぇ〜』マオ「何だ?…マイハニー…」よ『個体値と実数値ってなに〜』マ「…すまん…俺もわかんねぇ〜や;;」よ『そっか〜…あとで調べよ』マ「だな……あ、続き楽しみにしてるぞ」 (2016年5月3日 0時) (レス) id: c2e8986018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっとん | 作成日時:2016年3月18日 17時