14話 ページ15
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「やっぱり、おそ松兄さんはさ」
「…うん」
「見る目があるよね
"才能の開花"の可能性を」
後ろから、2人のそんな会話が聞こえた。
…でも、もう聞こえない。
今、聞こえるのは風の音だけだ。
私が今やらなければならないコトは、
ピカチュウを助けること。
集中して…
「ん?どうしたザンスか?」
『…確かに、私は何もできない』
「は?」
『さっきだって、チョロ松さんと一松さんの
戦う姿に見とれていただけで、
何も手助けできなかった』
空を見上げると、雲が集まってきていた。
運が良い。
『それに、まだトレーナーとしては未熟だし、
バトル経験も全然無いし…』
「…いきなりどうしたザンスか?」
『…でも』
空を見上げる。
もうすぐだ…!
『でも、ポケモンへの信頼は、
あなたよりは強い!!』
雨がぽつぽつと降ってきた。
…今だ!!
『ピカチュウ、〈かみなり〉!!』
「!?…しまっ____」
「ピ、カピカ!!」
雨雲から、一線光が見えた。
そこから少し遅れて轟音が鳴る。
「ぎ、ぎやぁあああああ!?」
イヤミの隣にあった木に、
〈かみなり〉が直撃する。
その木は、イヤミに向かって一直線に倒れた。
『…!ピカチュウ!』
ピカチュウはマジックハンドから
ギリギリの所で抜け出していた。
ケガは無い。
『よ、良かったぁ〜!』
「ピカピカ!」
ピカチュウは、笑顔で私に頬ずりをした。
……本当に良かった!
「雨が降っている時は、
命中率が低い〈かみなり〉が必ず当たる…」
『そうです、それを狙ってみました』
「そのピカチュウは、雨を降らせる技、
〈あまごい〉を覚えているの?」
『え?あ、いえ…』
チョロ松さんの質問に、少し戸惑った。
だって、雨が降ったのは…
『雨が降ったのは、たまたまです』
えへへ、と苦笑いしておく。
「……」
『…チョロ松さん?』
「あ、いや何でも…」
そういえば、さっきふたが話していた
"才能"…とかっていうのは、
どういう話だったんだろう…
「ねえ早く戻ろう…雨降ってるし」
『あ、はい!』
…ま、いっか。
−−−−−−−−−−−
「…い、痛いザンス…
覚えておくザンス!
シェー!!!」
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よっとん(プロフ) - �さん» ありがとうございます!!続編は、少し考えていたのですが、私生活の方面が忙しいため、まだ作る予定はありません。^_^;続編希望の声が聞けて、嬉しいです!(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年5月3日 18時) (レス) id: 8e770e4bad (このIDを非表示/違反報告)
薆(プロフ) - よっとんさん» 続編欲しいです!!!恋愛系も入ってポケモンに本当におそ松達がジムリーダーとして居てくれたら楽しいのに、とか思いました。で、続編を作る予定はありますか? (2016年5月3日 11時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
よっとん(プロフ) - 偽メカクシ団さん» 個体値や実数値の詳しいことは、新しく作品を作ってまた詳しく説明していきたいと考えています!ありがとうございました!(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年5月3日 8時) (レス) id: 8e770e4bad (このIDを非表示/違反報告)
よっとん(プロフ) - 最後まで読んで下さったんですね!ありがとうございます!!(o^^o)個体値と実数値、ダメージ計算は、「一応計算して小説を作ってます」という証明(ドヤ顔)したかっただけなので、あまり気にしなくて大丈夫です。 (2016年5月3日 8時) (レス) id: 8e770e4bad (このIDを非表示/違反報告)
偽メカクシ団 - よっすぃ〜『ねぇねぇ〜』マオ「何だ?…マイハニー…」よ『個体値と実数値ってなに〜』マ「…すまん…俺もわかんねぇ〜や;;」よ『そっか〜…あとで調べよ』マ「だな……あ、続き楽しみにしてるぞ」 (2016年5月3日 0時) (レス) id: c2e8986018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よっとん | 作成日時:2016年3月18日 17時