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13話 ページ14





「く、悔しいザンス!!」





イヤミは、地団駄を踏むように

じたばたしている。






「あ、Aさん、いつもこんな感じなので

気にしないでください」



『は、ははは…』






どうりで、2人がさっきから

呆れているワケだ。






「しかもズルいザンスよ!

旅人のチミまでいれて3対1なんて!」



『べ、別にズルくなんてないし!』






イヤミが悪巧みしてたのが悪いんだし!

しかも私おそ松さんに指名されただけだし!






「Aさんは、おそ松兄さんに

言われて来ただけだよ」



「…おそ松にザンスか?」



『そうだよ!』



「…ケケケッ!」





イヤミが、含みのある笑い方をした。







「そんなの、ただのお荷物持ちザンス!


チミは見学者として来ているだけで、


なにも期待なんてされてないザンス!」







………。




…声が、出なかった。






何も言い返せない。





…そりゃ、そうだよね。





確かに、イヤミだって2人に任せきりで、


私は何もできなかった。






私は……







「ピ、ピカピカ!!」


『…!』







ピカチュウが私の足元から離れ、


私より前へ出る。






「ピカピカピ!ピカッ!!」


『ピカチュウ…?』






こんなに大きな声を出している


ピカチュウは、初めて見た。






もしかして…






『私を、庇ってくれてるの…?』



「…意外だな」



『え?』





チョロ松さんが、呆気にとられた表情をした。





「いや、君のピカチュウはもっと遅いと

思っていたんだけど…」



『え、え?』






…遅い?



一体、何が…?






「ピカピカうるさいザンスよ!」


「ピ…、ピカっ!?」


『…ピカチュウ!!』






イヤミは、さっきチビ太さんを


捕まえたように、


マジックハンドでピカチュウを


捕まえてしまった。





ピカチュウは、苦しそうに

鳴き声をあげている。






『ピカチュウ!』



「手持ちがピカチュウだけのチミには

もう戦うことはできないザンス!」



『あ、ああ…』





全身の力が一気に無くなり、

膝から崩れ落ちる。





ずっと一緒だったピカチュウを、

助けることができない…





私が無力だから?




チョロ松さんと一松さんの方を

一瞥すると、何か考えているようだった。





アカツカタウンの住人でもない私が、

2人に頼るわけにはいかない。






私が、何とかしなくちゃ。








『私が、助ける…!』


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よっとん(プロフ) - �さん» ありがとうございます!!続編は、少し考えていたのですが、私生活の方面が忙しいため、まだ作る予定はありません。^_^;続編希望の声が聞けて、嬉しいです!(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年5月3日 18時) (レス) id: 8e770e4bad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - よっとんさん» 続編欲しいです!!!恋愛系も入ってポケモンに本当におそ松達がジムリーダーとして居てくれたら楽しいのに、とか思いました。で、続編を作る予定はありますか? (2016年5月3日 11時) (レス) id: 9c24d02fa9 (このIDを非表示/違反報告)
よっとん(プロフ) - 偽メカクシ団さん» 個体値や実数値の詳しいことは、新しく作品を作ってまた詳しく説明していきたいと考えています!ありがとうございました!(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年5月3日 8時) (レス) id: 8e770e4bad (このIDを非表示/違反報告)
よっとん(プロフ) - 最後まで読んで下さったんですね!ありがとうございます!!(o^^o)個体値と実数値、ダメージ計算は、「一応計算して小説を作ってます」という証明(ドヤ顔)したかっただけなので、あまり気にしなくて大丈夫です。 (2016年5月3日 8時) (レス) id: 8e770e4bad (このIDを非表示/違反報告)
偽メカクシ団 - よっすぃ〜『ねぇねぇ〜』マオ「何だ?…マイハニー…」よ『個体値と実数値ってなに〜』マ「…すまん…俺もわかんねぇ〜や;;」よ『そっか〜…あとで調べよ』マ「だな……あ、続き楽しみにしてるぞ」 (2016年5月3日 0時) (レス) id: c2e8986018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よっとん | 作成日時:2016年3月18日 17時

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