子供 ページ40
グルッペンside
トン氏とAの件から丸一日経った
彼女は気を失ったあとからずっと寝たままだ
俺はあの後すぐにトントンをAから引き剥がした
マグマのような怒りが抑えきれなくて、俺は腕を大きく振り被ったがその手はそこで止まってしまった
何故なら、トントンが泣いていたからだ
その表情が余りにも切なげで苦しそうで
そんな彼にトドメを刺すなんて、俺には童貞…失礼
到底出来なかった
え、何？俺の誤字のせいで雰囲気ブチ壊しだと？
この小説ギャグなんやから当たり前だよなぁ
それからAのことは他の幹部に任せ、俺はトン氏の話を聞いた
彼は気付いていた
Aがしんぺい神に恋をしていること
彼女は〇〇国のスパイということ
その任務内容
そして、
自分がAを好きになってしまったことまで
全部、全部気付いていた
トン氏はごめん、ごめんと謝ったが、俺からすれば今更だ
ライバルが一人増えただけだ、そんなに深刻な顔をする必要はないと言ったら、
tn『やっぱアンタ、身内には甘いな』
と笑われた
自分でもつくづくそう思う
そういった経緯があり、今日
しんぺい神は、今のAには男への精神的なショックが大きすぎるからと、自身を含めた男性全員に医務室立ち入り禁止を言い渡した
だから愛しのAに会いにも行けないし、スキンシップ(セクハラ)も出来ない
2時間離れただけでも禁断症状が起きるのに、丸一日お預けなんて…
そろそろ頭が可笑しくなりそうだ
(※もう手遅れです)
コンコン
総統室の扉が叩かれる
誰だろうか
今は仕事をする気分ではないのだが
ガチャ
ns「助けて…」
そこには、鼻血を出した兄さんと、
「たすけて、ぐゆっぺん」
小さくなったAの姿があった
gr「……ドシタ」
俺がやっとのことで絞り出したのは、この一言だった
兄さんから聞いた話によると、
・何も知らなかった兄さんは普通に医務室に入りAと会った
・Aが起きて、しばらく話していたら喉が乾いたと言ってきた
・とりあえず近くにあったペットボトル渡したら、その中身が小さくなる薬だった
ということらしい
三個目がぶっ飛んでいるがそれはこの際無視や
Aは今、所謂幼児化をしている
だが、小さくなったのは体だけで中身はもとの彼女のままなのは、不幸中の幸いだ
俺は元来子供に防犯ブザーを鳴らされるような顔をしていて、もしAにそれをされると考えたら……
ふむ、またそれもアリかもな
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とぅび - （哲学）さん» んぁぁあ！！(ToT)いつも文字数ギリギリで詰め込んでるので、読みやすいと言って頂けるなんてもう……好k(((ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ)本当にコメントありがとうございます！(哲学)さんの期待に添えられる様、精一杯頑張ります！ (2018年3月11日 22時) (
レス) id: 15cad6d40c (このIDを非表示/違反報告)
（哲学） - ショッピくんとショッピング…思わず吹き出してしまいましたw読みやすいしセンスあって好きです！更新頑張って下さい！応援してます！！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: ff2146be28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
