【wrwrd!】G.S.【軍パロ】 (ページ36)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:34,932 hit

優しい彼ページ36

Aside

「って事で、今日はお手伝いさせて貰うね」

無理矢理な笑顔を作ってトントンに話し掛けた

しかし彼は眉間にシワを寄せたまま、私を無言で見つめている

tn「………じゃあこれ、やっといて」

無視されなかった事に安堵し、足元を見つめていた視線を彼の方に戻す

何ですかこの書類の山は

私は大量の冷や汗を流しながら何とかうん、と絞り出した

それらを自分の部屋へ持っていこうと持ち上げ、ドアに向かう

tn「……ここでやらんのか」

後ろから声が掛けられたが、私は怖くて振り向けなかった

「うん、サボらないから安心して」

そう残して私は逃げるようにトントンの部屋を出た

.

やっぱり、一人でこの量はキツいだろ！！

渡された書類はやっと半分終わったところ
やば、もう夕方ですやん

はぁ、と今日何度目かの溜め息を吐くと同時に、扉がノックされた

その音にビクっと体が強ばる

ガチャ

sk「Aー？」

張り詰めた空気の中、入ってきたのはショッピ君だった

「っは、何やショッピ君か」

止めていた息を吐き答える

sk「悪かったな俺で」

ムッとしながらも私のそばまで来てくれるショッピ君

未だに小刻みに揺れる私の体は、彼に目敏く見つけられてしまった

sk「…どうした、震えてるけど」

久し振りに優しい言葉をかけられ、鼻の奥がツンとする

「な、何もな」

い、と言う前に、私はショッピ君に抱き締められていた

sk「馬鹿、無理すんなよ」

ああ、いくら隠しても彼にはお見通しなんだ

ショッピ君の優しさに今まで我慢していた涙が、私の両目から堰を切った様に溢れ出してきた

「う、ぐ、ぁ……ぅぁ…」

ここ数日、ずっとトントンに避けられて
恐かった、悲しかった、辛かった

窓ガラスにぐちゃぐちゃな顔の自分が映る

ホント情けない

立場は私の方が上なのに
こんなに泣いて、ショッピ君に迷惑掛けて

でも私は、彼の温かさを拒めなかった

彼は私には何も聞かず、泣き止んだあとも書類を手伝ってくれた

お陰で何とか日が落ちるまでに全ての書類を片付けることができた

……シッマより優秀だった

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
評価が50行ったら番外編書こうかなとか思ってたりするけど絶対下ネタ祭りになるからやめとこう(遠い目)

もう何かこの小説下ネタかシリアスしか書いてない気がする(..)
駄作ですが評価コメントお気に入り本当にありがとうございます

.