何者？ ページ34
トントンside
またコネシマとシャオさんがひとらんの畑を荒らした
あの駄犬め
そしてたまたま農業の手伝いに来ていたAは運悪くそれに巻き込まれ、薔薇のアーチに突っ込んで怪我をしまった
ただの掠り傷だろうが、グルさんは鬼の形相でAを抱えて医務室へ飛んでいった
あの必死な顔、これから絶対忘れへんのやろな…
おっと話がそれたが、今は一応Aの様子を見に医務室に向かっているところという訳や
しかし何故かその部屋の前ではグルさんが仁王立ちして何かを考え込んでいる
gr「‥……しんぺい神に…A…」
ぶつぶつと口に出す名前は、きっと医務室の中にいる二人のものなんだろう
グルッペンでも部屋に入るかどうか悩んでしまう様な会話が中で繰り広げられてるってことか？
気になりますねぇ！
そうと決まれば早速実行！！
俺は素早く廊下から去り、医務室に面している中庭に回り込んだ
医務室の壁の上半分はガラス窓なため、壁を背に身を屈ませて耳を澄ます
幸い窓は開け放たれている
何かの聞き間違いや聞き落としはないやろう
「私のこと、覚えてない、かな」
話し始める二人
困惑しているしんぺい神と、いつもと様子が違うA
その会話の中に出てきた〇〇国
我々国の隣にあり、友好的な関係を築いている国だ
何となく引っ掛かった
彼女は、入隊前にしんぺい神に会ったことがあるらしい
それはAの話し方で分かった
でもしんぺい神がこの前仕事で行ったのは、〇〇国の城内だけ
城下で遊んだりすることは、時間的にもほぼ不可能なはずだ
つまり、Aは
〇〇国の
軍人………？
認めたくない事実が俺に立ちはだかる
俺は
グルッペンを、幹部を危険に晒したことより
こんな失態を犯した俺より
〇〇国への怒りや悲しみより
Aに裏切られたという絶望に、心を支配されていた
いや、まだ
まだ観光客やと決まった訳ではない
俺は、Aを信じる
適当な言い訳をつけて、〇〇国の軍人リストを送って貰った
Aの名前が出てこないことに安堵しながら、下へ下へとスクロールしていく
彼女の名前は、無かった
リストの最後のページを開く
幹部、または幹部候補の優秀な奴らが載っているページだ
気を緩ませてコーヒーを飲みながらマウスを動かす
不意にその手が止まった
tn「…え、」
［A］
俺の見る先は確かに、彼女の名前が表示されていた
パリン
ティーカップが割れる音と、
俺の中の何かが壊れる音がした
.
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とぅび - （哲学）さん» んぁぁあ！！(ToT)いつも文字数ギリギリで詰め込んでるので、読みやすいと言って頂けるなんてもう……好k(((ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ)本当にコメントありがとうございます！(哲学)さんの期待に添えられる様、精一杯頑張ります！ (2018年3月11日 22時) (
レス) id: 15cad6d40c (このIDを非表示/違反報告)
（哲学） - ショッピくんとショッピング…思わず吹き出してしまいましたw読みやすいしセンスあって好きです！更新頑張って下さい！応援してます！！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: ff2146be28 (このIDを非表示/違反報告)
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