医務室 ページ33
しんぺい神side
ps「はい、終わりだよ」
「あ、ありがと」
gr「……」
Aが怪我をした
怪我自体はひとらんの農業の手伝いをしていて、少し花のトゲが掠れただけだったため治療はすぐに終わった
なのにグルッペンは青い顔をして、医務室に転がり込んできて何の大事かと思った
あのグルッペンでさえも必死にさせるなんて、恋のパワーって凄いんだなぁ
大切なのは分かるが、Aの傷を診る時まで俺を瞳孔ガン開きで見ないで欲しい
俺男にしか興味ないのにw
「折角やし、ちょっと話そう？」
中々怪我をしないAは医務室に来ることはほとんど無く、俺との関わりも少なかった
話したいのは山々だが、グルッペンが怖い
それはAも同じだったようで、
「グルッペン、ちょっと二人で話させて」
と彼に遠慮気味に言った
gr「……分かった」
渋りながらも出ていったグルッペンに拍子抜けしつつも、俺はAに向き直った
「あ、の」
ps「どうしたの？」
グルッペンが出ていった瞬間、何故かぎこちなくなる彼女
そんな緊張しなくても取って食ったり(意味深)しないのに
しばらく悩んだあと、Aは決心したように口を開いた
「私のこと、覚えてない、かな」
ps「Aは…Aでしょ？」
質問の意図が掴めずに戸惑う
覚えてるも何も、今目の前にいるからなぁ
「……ぺ神さ、この前〇〇国に行ってなかった？」
ps「行ってたね」
そこでまた会話は途切れた
俺は〇〇国に行った時のことを思い出す
うん、確か
適当に総統と話して、飯が旨いと聞いた食堂に寄った
ムキムキな男ばかりで、テンションが上がったのを覚えている
それで、中でも一際女の子にモテそうなたれ目な男に声をかけた
その後は勿論【ﾋﾟｰｰｰｰ】
〇〇国であったことはこれだけ
これがAにどう繋がるのか
何も話さない俺に、彼女は少し悲しげな笑顔を見せた
「そっか、じゃあええんや」
ps「……何かごめんな」
「えーよ」
〇〇国で何があったのか
気にならないと言ったら嘘になるけど、Aの表情はそれを聞く事を許してくれなかった
グルッペンside
医務室の前でAを待つ
あの奥手な彼女に限って無いだろうが、もしぺ神に告白をしていたら…
と考えると気が気でない
俺はどうすれば良い
邪魔をするべきか？
そう考えている内に、Aは医務室から出てきた
gr「早かったな」
「うん、待たせてごめん。
早く仕事に戻ろう」
こちらに顔を向けないまま、廊下を歩いていく彼女の声は鼻声だった
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とぅび - （哲学）さん» んぁぁあ！！(ToT)いつも文字数ギリギリで詰め込んでるので、読みやすいと言って頂けるなんてもう……好k(((ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ)本当にコメントありがとうございます！(哲学)さんの期待に添えられる様、精一杯頑張ります！ (2018年3月11日 22時) (
レス) id: 15cad6d40c (このIDを非表示/違反報告)
（哲学） - ショッピくんとショッピング…思わず吹き出してしまいましたw読みやすいしセンスあって好きです！更新頑張って下さい！応援してます！！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: ff2146be28 (このIDを非表示/違反報告)
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