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救って 7 ページ8

奈「じゃあ先輩!スポドリお願いしていいですか?私、タオルしてきますから!」

『うん、わかった』

って言ってもこいつはタオルしねぇんだろな。
あー、早くスポドリ作ってタオル準備しなきゃ

国「手伝います」

『いいよ、大丈夫。練習してきて、及川さんに怒られちゃうよ?』

国「でも…」

『大丈夫大丈夫!慣れっこだし!』

国「…わかりました」

奈「………」

国見side

『大丈夫大丈夫!慣れっこだし!』

嘘だ。今まではタオルやスポドリも俺達が手伝っていた。だから大丈夫だったかもしれないけど

今は、マネージャーは二人いるからと部員は手伝ったりしない。

つまり、A先輩は今までのことを1人でやろうとしている

彼女がこっちに目を向けていた…

何も起こらなきゃいいけど…



放課後

奈「A先輩。これ、なんだと思いますか?」

『え?、!!?』

放課後、掃除をおわらせて帰ろうとすると、彼女が携帯で写真を見せてきた

部員はとっくに帰っている

『こ、れ……』

見せてきた写真は、傷はついてないが制服がボロボロの国見くんが女子たちに囲まれて倒れている姿だった

奈「これ以上国見くんを傷付けられたくなかったら…関わるのやめてください。」

『なん、で、そこまで…』

奈「私、国見くんが好きなんです。入学式のとき、一目惚れして…。でも、あなたが国見くんと関わったせいで、私、彼に悪女のように見られてるんですよ!?」

悪女じゃねーかバーロー(笑)

でも国見くんを巻き込まれるのは…嫌だ…

『…わかった、今後、国見くんとは部活のこと以外では話さない』

奈「部活でも話さないでください!」

『ならあなたがスポドリやタオルを渡して、国見くんの質問にも私の代わりに答えて。そしたら私は国見くんと話さなくて済む』

奈「…わかりました。それでいいでしょう。帰ります。ちなみに、あなたに両親がいないことは知っています。このことを先生や友達に話したら…今度は国見くん、これだけじゃすみません」

『………』

変な子だなー、好きな子なのに傷付けるなんて

『私も帰ろ』









?「どういうことだ…?」

?「いじめ…?」

?「こ、後輩が先輩にか!?」

体育館の横で、窓越しにその話を聞いている人がいたなんて、思いもしなかった

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作者名:魅希 | 作成日時:2018年7月10日 9時

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