【 おそ松さん 】学生むつごと恋する短編集 3

クラス替え 【 カラ松 】 ページ19

カラ松side
_______________________________________

ごくり、と唾を飲む



今年も来てしまった… この日が…





「 はぁぁぁにぃぃぃぃ!!! 」


『 朝からうるさい 』


「 だってぇぇぇ!! 」





ハニーを見つけるなり、駆け寄れば
返ってくるのは海より冷たいその反応





「 冷たいぜハニー… 」


『 朝から騒がしいんだもん 』


「 だって、だって今日は…! 」




そう、今日は





『 あ、クラス発表されてるよ 』


「 あああ!! まだ見たくないいい 」






あの、クラス替えの日




高3になって、最初の日
あの、クラス替えの日が来たのだ






「 ハニーと離れたくないぃぃ 」


『 私どこだろ 』


「 ハニーは俺と一緒じゃなくてもいいのか!? 」


『 んー、1組じゃないなぁ 』


「 ハニー!!! 」




だめだ、ハニーは全然聞いてくれないらしい





俺は、ハニーとは1年、2年とどちらも同じクラスだった

だから最後の学年も、絶対に一緒がいい





『 あ 』


「 えっ、なにっ 」


『 私2組だ 』


「 2組!? 」





ハニーは2組の所に自分の名前を見つけたらしく





「 ま、待て、俺はっ
俺はどこにっ 」




慌てて自分の名前を2組の中から探す俺





頼む、どうか、俺も





『 あ、カラ松いたよ 』


「 えっ!? どこに!? 」


『 4組 』


「 よ、4組!? 」




嘘だろ、俺、最後の学年にしてついにハニーと離れてしまったのか




泣きそうになりながら落胆して、下を向けば





隣から聞こえてきた可愛い笑い声







『 あははっ、ふふ、ごめんごめん 』


「 ｸﾞｽｯ… え、なに… 」


『 冗談。
カラ松、同じクラスだよ 』


「 え 」




ハニーに顔を向ければ、悪戯な笑み





「 え、えっ!?
ほ、ほんとにっ 」


『 うん、ほら 』



と言われ
2組の欄の名前の羅列に目をやれば


あった。






「 ほんとだ… 」


『 ね、今年も一緒 』


「 よ、よかった…

いや、よかったじゃない!! ちょっと騙しただろう!? 」




安堵と同時に、からかわれた恥ずかしさがこみ上げる





『 ふふ、だってカラ松の反応面白いから 』


「 そんな理由でからかうな! 」


『 ごめんってば〜 』




そんなハニーに少し呆れて、そっぽを向けば






『 ほら、せっかく同じクラスだったんだし
機嫌直して 』


「 … 」


『 機嫌直さないとキスしちゃうよ 』


「 〜〜っ

じゃ、じゃあ、機嫌直らないからキスしてくれ 」


『 あはは、仕方ないなあ 』

二人きり教室 【 十四松 】→←お隣さん 【 チョロ松 】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す