【 おそ松さん 】学生むつごと恋する短編集 3

卒業 【 おそ松 】 ページ38

※夢主後輩設定
※付き合っていません
おそ松side
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『 卒業しちゃうんですね、』







今日は、俺ら3年の卒業式








式が終わってから各々、
友達と話したり、先生と話したり、写真撮ったり


そんな最後の自由時間に
俺は、後輩の女の子と二人っきり









「 そうねえ、いやぁ、高校生活あっとゆう間だったわ 」


『 …私も一緒に卒業したいです 』







静かに、俯いたまましんみりと呟く俺の隣のこの子は

2年のAちゃん








「 4月から最上級生じゃん 」


『 そんなの嬉しくないです 』


「 えーなんで?
先輩に目ぇつけられるとかなくなんだよ? 」


『 おそ松先輩がいないなら意味ないです 』







なんだよそれ。









「 俺の事好きだねえ 」


『 好きですよ、好き、大好きです 』









卒業式の日に、
後輩の女の子に好きって言われるとか

なんの少女漫画だよ







しかも、ずっと好きだった女の子に。









「 俺だって、やだよ
卒業すんの 」


『 どうして…? 』


「 そりゃ、卒業したらもう勉強とかしなくていいし、うるせー先生に怒られることも無くなるから
卒業って最高! って思ってんだけど 」







思ってたんだけど。









「 好きな女の子、残して卒業したくないってゆーか、ね 」


『 …す、好きな、女の子…? 』


「 もう知ってんだろ
今、

俺の隣にいる女の子。 」









そんなの、一人しかいない









「 ね、Aちゃん 」


『 え、う、うそ…
私…? 』


「 以外に誰がいんの〜 」









そう言いながら、笑顔を向けてやれば

顔を赤くして、まだ呆然としてるAちゃんの目から涙が溢れる









「 えっ、ちょ、泣くなよお〜 」


『 す、すみませ…
あの、う、うれし、嬉くて… 』









こんな俺に、嬉し涙を流してくれるAちゃんがどうしようもなく愛しくなって



そっと、抱きしめれば。









『 そ、ういうの、
かっこよすぎてずるいです… 』


「 えー? そう? 惚れた? 」


『 もう惚れてます… 』








そっちは、可愛すぎてずりぃけどな
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「 俺がいないからってクラスの奴と浮気したりすんなよ!? 」

『 そんなこと言ったらおそ松先輩の方こそ、
職場とかで綺麗なお姉さんとかと浮気しないでくださいね! 』

「 俺就職しないから大丈夫!! 」

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